制度と用語をやさしく追える

制度・用語解説

電力制度に関するキーワードや基礎知識をテーマ別に整理し、必要な定義から現在の制度上の位置づけまで短く確認できるようにしています。

電力市場

    • スポット市場:翌日受渡の電気を前日に30分単位で売買するJEPXの中心市場
    • 時間前市場:スポット市場後に生じた計画のずれを実需給直前まで調整するザラバ方式の市場
    • 先渡市場:将来の一定期間に受け渡す電気を、事前に決めた価格で売買する市場
  • 需給調整市場:一般送配電事業者が周波数維持や需給バランス維持に必要な調整力を調達する市場
  • 電力先物市場:将来の電力価格変動リスクを差金決済などでヘッジする金融市場
  • ベースロード市場:旧一般電気事業者等のベースロード電源へのアクセスを新電力に開くための市場
  • 非化石価値取引市場:非化石電源に由来する環境価値を、非化石証書として取引する市場
  • 予備電源制度:休止・廃止予定電源を、需給ひっ迫時の備えとして一定期間維持する制度
  • 同時市場:kWhと調整力ΔkWを同時に約定する、導入検討中の市場設計
  • 中長期取引市場:相対契約、先渡、先物、PPAなどを含む中長期の価格安定・投資予見性のための取引領域

電力制度の基本

  • 電力自由化:発電・小売・送配電の役割を分け、小売全面自由化と送配電部門の法的分離を進めた制度改革
  • FIT・FIP:FITは固定価格買取、FIPは市場価格にプレミアムを上乗せする再エネ支援制度
  • PPA:発電事業者と需要家などが、電気や環境価値を長期で取引する契約
  • 自己託送:自社または密接関係者の発電設備から、自社の需要場所へ送配電網で電気を送る仕組み

料金・費用

  • インバランス料金:30分コマごとの計画値と実績値の差分を精算する料金
  • 託送料金:送配電ネットワークを利用するために小売電気事業者などが支払う料金
  • 再エネ賦課金:FIT買取費用やFIPプレミアム等を、電気の使用量に応じて需要家が負担する仕組み
  • 容量拠出金:容量市場で確保した供給力の費用を小売電気事業者などが負担する仕組み
  • レベニューキャップ:一般送配電事業者の必要収入を国が審査し、託送料金に反映する収入上限規制
  • 発電側課金:発電事業者にも系統利用に応じた費用を課す託送料金制度の仕組み

需給管理・取引

分散型リソース

  • VPP:蓄電池、EV、需要設備などの分散型リソースを束ねて制御する仕組み
  • DR(ディマンドレスポンス):需要家が電気の使用量や時間を変えて、需給調整に参加する仕組み
  • アグリゲーター:需要家や分散型リソースを束ね、市場や制度に参加する主体

需給・供給力

  • 予備率:最大需要に対して供給力にどれだけ余裕があるかを示す指標

系統・ネットワーク

  • 系統接続:発電設備や蓄電池、需要設備を送配電ネットワークにつなぐための手続き
  • 出力制御:需給バランスや系統制約に応じて発電設備の出力を一時的に抑える措置
  • ノンファーム型接続:系統混雑時の出力制御を前提に、既存系統への接続を認める仕組み
  • 優先給電ルール:需給バランスを保つため、どの電源から出力を下げるかを定めるルール