制度と用語をやさしく追える
制度・用語解説
電力制度に関するキーワードや基礎知識をテーマ別に整理し、必要な定義から現在の制度上の位置づけまで短く確認できるようにしています。
電力市場
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- 容量市場 メインオークション:実需給年度の4年前を基本に、将来必要な供給力をkW価値として確保する容量市場の基本入札
- 追加オークション:メインオークション後に見込まれる供給力の不足・過剰を調達またはリリースで補正する入札
- 長期脱炭素電源オークション:脱炭素電源の新設・リプレース・大規模改修を原則20年の容量収入で支える入札
- 需給調整市場:一般送配電事業者が周波数維持や需給バランス維持に必要な調整力を調達する市場
- 電力先物市場:将来の電力価格変動リスクを差金決済などでヘッジする金融市場
- ベースロード市場:旧一般電気事業者等のベースロード電源へのアクセスを新電力に開くための市場
- 非化石価値取引市場:非化石電源に由来する環境価値を、非化石証書として取引する市場
- 予備電源制度:休止・廃止予定電源を、需給ひっ迫時の備えとして一定期間維持する制度
- 同時市場:kWhと調整力ΔkWを同時に約定する、導入検討中の市場設計
- 中長期取引市場:相対契約、先渡、先物、PPAなどを含む中長期の価格安定・投資予見性のための取引領域
電力制度の基本
- 電力自由化:発電・小売・送配電の役割を分け、小売全面自由化と送配電部門の法的分離を進めた制度改革
- FIT・FIP:FITは固定価格買取、FIPは市場価格にプレミアムを上乗せする再エネ支援制度
- PPA:発電事業者と需要家などが、電気や環境価値を長期で取引する契約
- 自己託送:自社または密接関係者の発電設備から、自社の需要場所へ送配電網で電気を送る仕組み
料金・費用
- インバランス料金:30分コマごとの計画値と実績値の差分を精算する料金
- 託送料金:送配電ネットワークを利用するために小売電気事業者などが支払う料金
- 再エネ賦課金:FIT買取費用やFIPプレミアム等を、電気の使用量に応じて需要家が負担する仕組み
- 容量拠出金:容量市場で確保した供給力の費用を小売電気事業者などが負担する仕組み
- レベニューキャップ:一般送配電事業者の必要収入を国が審査し、託送料金に反映する収入上限規制
- 発電側課金:発電事業者にも系統利用に応じた費用を課す託送料金制度の仕組み
需給管理・取引
- バランシンググループ:発電や需要の計画と実績をまとめて管理し、インバランスを精算する単位
- 計画値同時同量:30分コマごとに電気の計画値と実績値を一致させる考え方
- シングルプライス方式:同じ取引単位で約定した参加者に一つの共通価格を適用する方式
- マルチプライス方式:落札者ごとに異なる価格を適用するPay-as-bid型の入札方式
- ザラバ方式:売り注文と買い注文の条件が合った時点で随時約定する方式
- ブロック入札:複数の30分コマをまとめて一つの入札として扱う方法
- 間接送電権:スポット市場のエリア間値差を金融的にヘッジする商品
分散型リソース
- VPP:蓄電池、EV、需要設備などの分散型リソースを束ねて制御する仕組み
- DR(ディマンドレスポンス):需要家が電気の使用量や時間を変えて、需給調整に参加する仕組み
- アグリゲーター:需要家や分散型リソースを束ね、市場や制度に参加する主体
需給・供給力
- 予備率:最大需要に対して供給力にどれだけ余裕があるかを示す指標