追加オークションとは
メインオークションは実需給年度の4年前に行われます。その後の需要想定、電源の退出、供給力評価の変化を踏まえ、実需給年度の1年前に追加オークションの要否を判断します。
直近では、2027年度を対象とする調達オークションが実施され、2026年8月6日に結果が公表されました。約定総容量は457万8545kW、エリアプライスは1万361円/kWで、全区分の落札率が100%でした(結果の詳細記事)。
ひとことで:容量市場で4年前に確保した供給力を、実際に使う1年前に増減させる仕組みです。
調達オークションとリリースオークション
調達オークション
供給力が不足する見込みのとき、不足分を追加で確保する
リリースオークション
確保しすぎた見込みのとき、余った確保分を市場に戻す
不足が見込まれる年度は供給力を追加調達し、余剰が見込まれる年度は契約済みの容量をリリースします。
メインオークションとの違い
| 追加オークション | メインオークション | |
|---|---|---|
| 役割 | メインオークション後に生じた過不足の補正 | 対象年度に必要な供給力の確保 |
| タイミング | 実需給年度の1年前 | 実需給年度の4年前 |
| 実施のしかた | 対象年度・募集量・調達かリリースかを年度ごとに判断。毎年同じ形とは限らない | 毎年度実施 |
| 方向 | 調達(集める)とリリース(戻す)の双方向 | 調達のみ |
他の供給力確保策との関係
直近の結果(実需給2027年度)
2026年6月3日から15日に実施された追加オークション(対象実需給年度:2027年度)の結果です。資源エネルギー庁が2026年8月31日の第6回電力安定供給ワーキンググループで総括を示しました。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 約定総容量 | 約458万kW(4,578,545kW)。応札容量も同じ458万kWで、前年の追加オークション(988万kW)から530万kW減った |
| エリアプライス | 全エリア 10,361円/kW |
| 約定総額 | 約425億円(経過措置等を踏まえた額) |
| 総平均単価 | 約9,286円/kW。同じ実需給年度に対応する2023年度メインオークション(7,847円/kW)より1,439円/kW高い |
| 落札率 | 100%(初)。過去のメインオークションは92.4〜97.6% |
| 確保した供給力 | 1億9,280万kW。目標調達量1億9,397.9万kWを約118万kW下回った |
| 容量拠出金(試算) | 実需給2027年度で1兆3,172.2億円。2026年度実需給向けの8,771.2億円から4,401億円増 |
落札率100%は、追加で積める電源が尽きたことを意味します。これまでは価格上限や目標量を上回る応札のために落札されない高経年火力が残っていましたが、今回は応札された電源がすべて約定しました。北海道は追加できる電源がなく、不足エリアのまま残っています。
目標調達量は2024年度実施の追加オークションから999万kW増えました。内訳は追加設備量の見直しが778.5万kW、偶発的需給変動分が140.7万kW、全国H3需要が78.3万kWです。供給側では、容量確保契約を結んだ電源でも実需給までの4年間に採算悪化や老朽化で市場退出する例が毎年度300万kW規模で出ています。足りない分をどう埋めるかの答えとして検討されているのが補完オークションです。
監視結果もあわせて公表されました。電力・ガス取引監視等委員会は、東京電力リニューアブルパワーが変動電源アグリゲート2,703kWの電源等情報の登録を失念して未応札となった件と、E-Flow合同会社が電源の維持に必要な金額を上回る価格で応札した件について、いずれも意図的とは認めないとしつつ再発防止策の策定などを指導しました。

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