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マルチプライス方式とは
ひとことで言えば「落札者ごとに、自分が入れた価格で約定する方式」です。複数の案件が落札しても共通価格にはせず、案件ごとに約定価格が決まります。全落札者に同じ価格を適用するシングルプライス方式との違いは、この価格のそろえ方にあります。
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使われている場面
長期脱炭素電源オークション
代表的な使用例。案件ごとに投資条件や費用構造が大きく違うため、個別の価格を反映できるこの方式が使われます。
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個別事情を反映できる
建設費や改修費が案件ごとに違っても、それぞれの費用に見合った価格で約定できます。
応札価格が契約価格になる
落札後の容量確保契約金額は、応札価格と契約容量を基に算定されます。
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シングルプライス方式との違い
| マルチプライス方式 | シングルプライス方式 | |
|---|---|---|
| 約定価格 | 落札者ごとに異なる | 全員に共通のひとつの価格 |
| 価格の基礎 | 各自の入札価格(Pay-as-bid) | 需給曲線の交点で決まる市場価格 |
| 向いている場面 | 案件ごとの条件差が大きい入札 | 同質な商品を大量に取引する市場 |
| 主な使用例 | 長期脱炭素電源オークション | スポット市場、容量市場のメインオークション |
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数字で見る価格の違い
必要量を200、各案件の入札量を100として、価格の低い順にAとBが落札する簡略例です。
| 案件 | 入札価格 | 落札結果 | マルチプライス | シングルプライス |
|---|---|---|---|---|
| A | 8 | 落札 | 8 | 10 |
| B | 10 | 落札 | 10 | 10 |
| C | 12 | 非落札 | ― | ― |
マルチプライスではAとBに別々の価格を適用します。シングルプライスでは、最後に落札したBの価格10を落札者共通の価格とする想定です。実際の市場では上限価格や落札判定など、制度ごとの条件が加わります。
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