需給運用のことば

電力の予備率とは

予備率は、電力需要に対して供給力がどれだけ余っているかを示す割合です。広域予備率は、地域間連系線で電気を融通した後の余力を示します。最低限の目安は3%で、OCCTOの公表画面では8%も表示区分の境目に使われます。

更新日:2026.08.17

01

予備率と広域予備率の答え

予備率は「(供給力-需要)÷需要×100」で計算します。需要が100、供給力が110なら10%です。広域予備率は、地域内だけでなく、連系線で他地域から融通できる電力も考慮して計算します。どちらも数値が低いほど、需要増加や電源トラブルに対応できる余力が小さくなります。

02

数値の読み方

最低限の目安は3% 国は安定供給に最低限必要な予備率を3%としています。2026年度夏季は全エリアで3%を確保できる見通しとなり、節電要請は実施されません。
広域予備率 地域間連系線で電気を融通した場合の供給余力です。OCCTOの公表画面では、3%未満、3%以上8%未満、8%以上に分けて表示されます。
いつ時点の見通しか 年間・月間・週間・当日と、見通しの時点で数字は変わります。どの断面の予備率かを確認します。
03

予備率・広域予備率・EUEの違い

指標何を見るか主な表し方
予備率ある時点の需要に対する供給力の余裕
広域予備率地域間で電気を融通した後の供給力の余裕
EUE需要変動や電源停止の確率を踏まえた、年間の供給不足量の期待値kWhなどの電力量

EUEは、供給力不足によって電気を届けられない量の期待値です。予備率が特定時点の供給余力を示す一方、EUEは年間の需要変動や電源停止の確率を織り込んで評価します。供給計画や容量市場の必要供給力の検討に使われています。

04

よくある疑問

広域予備率とは何ですか? 地域間連系線を使って電気を融通した後に、需要に対して供給力がどれだけ余るかを示す割合です。
3%と8%は何が違いますか? 3%は安定供給に最低限必要とされる目安です。8%はOCCTOの公表画面で状況を分ける表示区分の境目で、8%以上なら絶対に問題が起きないという意味ではありません。
3%を下回ると停電しますか? 直ちに停電するわけではありません。追加の電源起動や電力融通などを行いますが、余力が小さく、厳しい需給状態であることを示します。
05

今日の電力予備率を確認する方法

広域予備率Web公表システム(OCCTO) 当日・翌日の広域予備率をエリア別・時間帯別に確認できます。表示区分の境目が8%で、この画面の数値が「広域予備率」の一次情報です。公表画面を開く →
でんき予報(各エリアの送配電会社) 東京電力パワーグリッドなど各エリアの一般送配電事業者が、当日の電力使用率や需給の見通しを公表しています。数字の読み方はでんき予報の見方で解説しています。

需給が厳しくなる見通しのときは、広域予備率の低下にあわせて国が需給ひっ迫注意報・警報を発表します。数値がどの段階にあるかを知りたいときは、まず広域予備率Web公表システムを確認してください。

06

需給見通しと広域予備率