01
需給調整市場とは
電気は使う量と作る量を常に一致させる必要があります。天気や需要の変化でずれが出たとき、出力をすばやく上げ下げして直すのが調整力です。需給調整市場では、この能力(ΔkW=変化させられる幅)を一般送配電事業者が調達します。
02
kWhの市場と何が違うか
スポット市場など
電力量(kWh)=実際に受け渡す電気を取引
需給調整市場
調整力(ΔkW)=出力を変化させられる「幅」を取引
買い手は一般送配電事業者
参加するリソース
発電機・蓄電池・DR(需要側の調整)など
この「kWhとΔkWを別の市場で扱う」構造を一体化する案が、検討中の同時市場
03
商品は応答の速さで分かれる
二次調整力
一次に続いて、指令に応じて需給のずれを戻していく調整力です。
三次調整力
より長い時間軸で、再エネの予測誤差などに対応する調整力です。
商品ごとに応動時間・継続時間などの要件が異なるため、「どの商品の話か」で意味が変わる
04
2026年の取引変更
全商品が前日取引に
2026年3月13日の初回約定処理から全商品が前日取引となり、3月14日実需給分から適用されました。
7月1日付の規程改定
発動指令電源、事前審査の提出データ、低圧機器を使う代表契約者制度などの扱いが更新されました。
同時市場の検討
kWhとΔkWを同時に約定する同時市場が導入されると、需給調整市場の役割は前日市場などに置き換わる方向で検討されています。
2026年9月1日実需給分から、一次調整力、二次調整力①、複合商品の上限価格は15円から10円/ΔkW・30分へ引き下げられました。二次調整力②と三次調整力①は7.21円/ΔkW・30分、三次調整力②は上限なしです。適用を分けるのは入札日ではなく実需給日です。
出典:EPRX「上限価格」掲載の「需給調整市場のΔkW上限価格について」(2026年7月30日更新)。今後変更される場合は同ページで公表されます。
05
商品要件と現行規程
調達量や市場外の調整力など、運用上の課題の検討経緯は需給調整市場検討小委員会の資料解説で確認できます。
制度検討作業部会(会議体の解説)
各市場の詳細ルールを詰め、中間とりまとめとして確定させている会議です。開催回の一覧を見られます。
会議体を見る →
資源エネルギー庁「需給調整市場について」
一部商品の上限価格を10円へ変更する理由と適用時期を確認できます。
資料を見る →
電力需給調整力取引所「需給調整市場かいせつ資料」
市場を運営するEPRXの公式解説資料(PDF)です。
資料を見る →
EPRX「商品要件と取引スケジュール」
一次〜三次調整力の要件と取引時間の一次情報です。
資料を見る →
EPRX「需給調整市場に係る取引規程等」
2026年7月1日実施の取引規程と新旧比較表を確認できます。
資料を見る →
