ひとことで
グリーンエナジー&カンパニーは9月8日、2027年4月期の連結業績予想の利益を上方修正した。通期の営業利益は14億5,000万円から17億4,000万円へ20.0%引き上げる。系統用蓄電池事業が順調に進むなかで仕入調達構造の最適化と施工プロセスの効率化が進み、売上総利益率が改善した。売上高の予想215億円は据え置く。
修正したのは利益だけである。2027年4月期の通期連結業績予想のうち、売上高は215億円で前回発表から変更がない。営業利益は14億5,000万円から17億4,000万円へ2億9,000万円(20.0%)、経常利益は13億円から15億5,000万円へ2億5,000万円(19.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は8億円から9億6,000万円へ1億6,000万円(20.0%)引き上げる。前回の予想は2026年6月9日に公表したものである。
中間期の伸びはさらに大きい。2026年5月1日から10月31日までの第2四半期(中間期)については、営業利益を6億円から8億円へ33.3%、経常利益を5億3,000万円から7億1,000万円へ34.0%、中間純利益を3億1,000万円から4億4,000万円へ41.9%引き上げる。前年同期の実績は売上高71億8,200万円、営業利益3億400万円、経常利益2億4,200万円、中間純利益1億5,100万円だった。
理由は2点である。1つは成長領域と位置づける系統用蓄電池事業が順調に進捗するなかで、仕入調達構造の最適化と施工プロセスの効率化などにより採算性が当初の想定を上回り、売上総利益率が改善したこと。もう1つはDXの推進と業務プロセスの見直しによる生産性の向上で、販売費及び一般管理費が当初の想定を下回って推移したことである。
期初は保守的に見ていた。同社は中期経営計画「Green300」の達成に向けて成長領域への経営資源の集中と収益性・生産性の向上に取り組んでおり、期初の段階では事業環境や案件の進捗に一定の不確実性を織り込み、蓄電池等の部材原価や施工工事費を保守的に見積もっていたと説明している。前期にあたる2026年4月期通期の実績は、売上高183億5,800万円、営業利益11億9,100万円、経常利益10億2,900万円、当期純利益5億円だった。
系統用蓄電池は導入が進む局面にある。容量市場では、1日1回以上かつ連続3時間以上の運転を継続できて計量単位の期待容量が1,000キロワット以上であれば安定電源として扱われ、満たさない場合は発動指令電源に入る。部材と施工の価格が読みにくい段階から、採算の見通しが立つ段階へ移りつつあることを示す事例になる。同社は2026年5月1日付で普通株式1株を3株に分割している。
編集:TERA WHAT編集部