電源需給

日立がHMAXを拡充 データセンター向けを新設

ニュース一覧へ →

ひとことで

日立製作所は9月3日、社会インフラをAIで革新する次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi」を拡充すると発表した。データセンター事業者向けの「HMAX Data Center」を新設し、電力・IT・冷却設備をベンダーを問わず統合監視する。共通ソリューションとして「HMAX Cyber」「HMAX Data Fabric」「HMAX AI Operations」も追加し、提供を始める。

HMAXは、顧客の事業領域に対応したソリューション群と、領域を横断して支える共通ソリューション群で構成される。今回、領域対応型としてデータセンター事業者向けの「HMAX Data Center」を追加した。日立グループの設備運用の知見とフィジカルAIを組み合わせ、さまざまなベンダーの電力設備、IT設備、冷却設備を統合して監視し、設備をまたいだ障害の相関分析と対策、運用改善までを一括して支援する。

電力の観点で要点になるのは、電力設備と冷却設備を同じ画面で扱う点である。データセンターの消費電力は冷却が大きな割合を占めるため、両者を分けて監視していると、どちらの不具合が全体の消費増につながっているかを切り分けにくい。

共通ソリューションも3つ増えた。「HMAX Cyber」はサイバー攻撃から顧客のシステムを守り事業継続を支援するもので、リスクを見通す「Govern & Identify」、24時間365日の監視・運用を支える「Manage」、有事の早期復旧を行う「Recover」の3区分からなる。「HMAX Data Fabric」は現場のデータと熟練者の暗黙知をオントロジーにもとづいて体系化し、AIが使える知識資産として蓄積・共有する基盤である。「HMAX AI Operations」はその監視・運用を担う。

背景には人手の問題がある。社会インフラでは維持・管理すべき設備やシステムが増え続ける一方、労働力と熟練技術者の不足に直面している。日立は、現場の状況を理解して自律的な判断・制御を支援するフィジカルAIをその解として位置付け、HMAXを社会インフラ全体を制御・最適化する「OS」へ進化させるとしている。今回の各ソリューションは、9月3日から4日に開催した「Hitachi Social Innovation Forum 2026 JAPAN」で紹介された。

関連する解説:データセンターの電力需要VPP

編集:TERA WHAT編集部

背景を確認する

制度・用語一覧へ
ニュース一覧へ