ひとことで
財務省が8月20日に公表した2026年7月分の貿易統計速報によると、鉱物性燃料の輸入額は2兆6,800億円で前年同月比53.5%増えた。輸入総額12兆1,463億円の22.1%を占め、輸入全体の伸び27.8%に対する寄与度は9.8ポイント。原油及び粗油は数量が1,210万6千キロリットルで5.5%増、金額が1兆4,089億円で87.8%増だった。
燃種別では、液化天然ガス(LNG)が数量501万4千トンで4.8%減、金額5,480億円で22.5%増。石炭は数量1,487万2千トンで5.5%減、金額3,951億円で33.4%増で、うち一般炭は881万6千トンで9.1%減、2,134億円で29.4%増だった。液化石油ガスも数量70万5千トンで9.2%減、金額865億円で37.6%増となり、原油以外は数量が減る一方で金額が増える形になった。
背景の一つが為替で、7月の税関長公示レートの平均値は1ドル161.83円と、前年同月の145.56円に対し11.2%の円安だった。輸入額全体は12兆1,463億円で27.8%増と6か月連続の増加、輸出額11兆5,118億円を下回り、差引は6,345億円の赤字で3か月連続の赤字となった。
米国からの輸入が大きく動いた。米国からの鉱物性燃料は7,062億円で325.5%増。うち原油及び粗油は数量439万3千キロリットルで814.5%増、金額5,084億円で1,489.2%増と、数量で9.1倍、金額で15.9倍に膨らんだ。LNGは84万4千トンで59.0%増、733億円で54.5%増。石炭は107万1千トンで18.8%増、271億円で63.2%増だった。
米国からの輸入総額は1兆8,105億円で58.0%増、12か月連続の増加となり、このうち原油及び粗油だけで28.1%を占めた。原油の増減寄与度は41.6ポイントで、米国からの輸入増のほとんどを原油が説明する形になっている。
貿易統計の平均輸入価格は、電気料金の燃料費調整の算定根拠になる。燃料費調整は料金を計算する月の3〜5か月前にあたる3か月分の貿易統計を使うため、今回の7月分実績は5〜7月の平均として10月分の電気料金へ反映される。
編集:TERA WHAT編集部