このページは試作版です。サイト内からのリンクはまだ張っておらず、検索エンジンにも登録されない設定にしています。数字は2025年の年間実績(Ember、2026年6月4日更新)です。
2025年の世界を3つの数字で
太陽光・風力・水力・原子力などを合わせたクリーン電源が、世界の発電量の43%になりました。太陽光の発電量は1年で30%増、風力は8.2%増です。
電気の需要は増え続けているのに、その伸びをクリーン電源がすべてまかない、化石燃料による発電はわずかに減りました(前年比マイナス0.2%)。
エネルギー全体の供給の伸びでも、2025年は再生可能エネルギーが初めて最大の増加源になりました(エネルギー研究所とEmberの世界エネルギー統計レビュー)。
日本の立ち位置
強みと弱みがはっきりしている| 指標(2025年) | 日本 | 比較 |
|---|---|---|
| 電力需要の規模 | 世界5位 | ― |
| クリーン電源の比率 | 33% | 世界平均43%を10ポイント下回る |
| 太陽光の比率 | 10%(初の大台) | 発電量は世界4位。10年でほぼ3倍 |
| 風力の比率 | 約1% | G7平均は10%。大きく出遅れ |
| 原子力の比率 | 9% | 前年8%から再稼働で上昇。震災前は25% |
| 化石燃料の比率 | 67% | 発電の3分の2をなお依存 |
| 電力部門の1人あたりCO2 | 約4トン | 世界平均(1.8トン)の2.3倍 |
日本のクリーン電源比率33%は、この10年でほぼ倍増した数字です。それでも2000年の38%をまだ下回っています。原子力が縮んだ分を太陽光で埋め直してきた20年だった、と読める推移です。
主要国はいまこう動いている
| 国・地域 | 2025年の特徴 |
|---|---|
| 中国 | 再エネの急拡大が化石燃料を押し出し始め、クリーン電源を土台にした産業構造への転換が進む。2025年前半には史上初めてCO2排出が減少に転じたとの分析も |
| 米国 | 電力需要の伸びの大半を太陽光がまかなった。政策の不確実性が続く中でも再エネの拡大は継続 |
| EU | 風力と太陽光の発電量が化石燃料を上回るという節目を迎えた |
| インド | クリーン電源の発電量でフランスとカナダを抜き、世界4位に浮上 |
| 日本 | 太陽光は世界4位を維持する一方、風力は約1%にとどまる。原子力の再稼働が徐々に進む |
数字から見える日本の論点
当サイトの見立て世界4位まで積み上げた太陽光は、次は使いこなしが課題です。広域機関の試算では、2031年度の再エネ出力制御は全国7.3億kWhと前年想定の2.5倍に膨らみ、その6割が東北に集中する見通しです。
風力1%とG7平均10%の差は、適地が北に偏る日本では送電網の整備とセットの問題です。地域間連系線の増強計画が進むかどうかが、この数字が動くかどうかを決めます。
日本は2030年に再エネ比率38%を目標にしています(2026年3月時点)。太陽光10%・風力1%という現在地からは、太陽光の続伸だけでなく、洋上風力の立ち上がりが前提になる水準です。
このページの更新方針
年間データが確定する春(Emberの世界電力レビュー公表時)と、年央の更新時の年2回を目安に数字を差し替えます。日々の海外ニュースは扱わず、「1年たつと世界がどれだけ動いたか」を定点で見るページです。
出典のEmberは各国の電力データを無償公開している国際シンクタンクで、データはCC BY 4.0ライセンスに基づき利用しています。