需給運用のことば

でんき予報の見方

でんき予報は、各エリアの一般送配電事業者が公表する当日・翌日の電力需給の見通しです。電力使用率が92%以上で「厳しい」、97%以上で「非常に厳しい」と表示されます。数字の意味と、予備率との関係を説明します。

更新日:2026.08.14

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でんき予報とは

でんき予報は、東京電力パワーグリッドをはじめとする各エリアの一般送配電事業者が、当日と翌日(東京エリアは翌々日まで)の電力需給の見通しを公表するサービスです。天気予報の電力版にあたります。

画面には、予想最大電力(どれだけ使われそうか)、供給力(どれだけ用意できるか)、電力使用率(使われる割合)が表示されます。夏や冬の需要が大きい時期に、その日の電気の「余裕」をひと目で確認できます。

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使用率92%・97%の意味

表示電力使用率状態
安定的92%未満供給力に一定の余裕がある
厳しい92%以上97%未満余裕が小さくなっている
非常に厳しい97%以上余裕がほとんどない

電力使用率は「電気の使用量(需要)÷ 使用可能量(供給力)」で計算します。使用率が100%に近づくほど、発電所のトラブルや急な需要増に対応できる余力が小さくなります。

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「需要ピーク時」と「使用率ピーク時」は別の時間帯

需要ピーク時 電気の使用量そのものが1日で最も大きくなる時間帯。夏は冷房が効く昼過ぎ〜午後が中心です。
使用率ピーク時 供給力に対する余裕が最も小さくなる時間帯。太陽光の発電が減る夕方に来ることが多く、需要ピークとずれます。

太陽光発電が増えた現在は、需要が最大の時間帯より、日没前後に供給力が細る時間帯の方が厳しくなることがあります。でんき予報が2つのピークを分けて示すのはこのためです。

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使用率と予備率の関係

使用率と予備率は、同じ状況を逆側から見た数字です。予備率は「(供給力-需要)÷需要」で計算します。たとえば使用率が約97%のとき、予備率は約3%で、国が安定供給に最低限必要とする水準にあたります。

でんき予報の「非常に厳しい(97%以上)」は、予備率でいえば3%前後まで余裕が細った状態を意味します。需給がさらに悪化する見通しになると、国が需給ひっ迫注意報・警報を発表し、節電要請などが行われます。

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広域予備率・他エリアとの関係

でんき予報には自エリアの使用率に加えて「広域ブロック」の使用率も表示されます。電気は地域間連系線で融通できるため、需給の厳しさはエリア単独ではなく、つながっているブロック全体で判断します。

全国のエリア別の余裕を確認したいときは、OCCTOの広域予備率Web公表システムが一次情報です。供給力が不足しそうなときに揚水発電の運用を織り込む場合があることも、でんき予報の注記に示されます。

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実務で確認する点

市場取引やDRに関わる場合、でんき予報の使用率は翌日のスポット価格や需給調整の動きを読む手がかりになります。見るときは、①どの時点の見通しか(前日想定か当日実績か)、②需要ピーク時と使用率ピーク時のどちらか、③供給力に揚水運用などが織り込まれているか、を確認します。

各エリアの一般送配電事業者が同じ形式のでんき予報を公表しているため、複数エリアで事業を行う場合はエリアごとに確認してください。