太陽光発電の売電

卒FIT後の売電先の選び方

FITの固定価格買取期間が満了しても、太陽光発電設備は使い続けられます。余った電気を自由契約で売るか、自宅で使う量を増やすかを、料金と条件の両面から選びます。

更新日:2026.08.06

01

卒FITは固定価格での買取期間が終わること

卒FITは、固定価格買取制度(FIT)で決められた買取期間が満了することを指します。住宅用太陽光発電のうち10kW未満の設備は、FITの買取期間が原則10年間です。

満了後も発電設備を撤去する必要はありません。発電した電気を家庭で使い、余った分を小売電気事業者などへ売る運用を続けられます。ただし、国が定めた固定価格での買取は終了し、その後の単価や条件は契約先が定めます。

02

選択肢は売電と自家消費の組み合わせ

買取を継続現在の事業者が示す満了後の条件を確認
売電先を変更別の事業者と自由契約を結ぶ
自家消費を増やす昼間利用、蓄電池、EVなどを検討

資源エネルギー庁は、買取期間満了後の選択肢として「相対・自由契約による売電」と「自家消費」を案内しています。売電を続けながら、昼間に家電を動かして自家消費を増やす方法も選べます。

03

売電先は単価以外の条件も比べる

確認項目見るポイント
買取単価税込・税別、一定単価か、期間限定の上乗せか
対象条件供給エリア、設備容量、契約中の電気料金プラン
支払い方法現金、ポイント、支払いの頻度、最低支払額
契約期間自動更新、解約期限、違約金の有無
セット条件電気・ガス契約、蓄電池やEVの購入が必要か

高い買取単価が表示されていても、適用期間が短い場合や、設備購入を条件とする場合があります。年間の売電量に単価を掛けた金額と、追加で支払う費用を分けて比べます。

04

自家消費の価値は買う電気の単価で考える

自家消費1kWhの目安 = 買わずに済む電気料金単価

太陽光の電気を自宅で使うと、その分だけ小売電気事業者から買う電力量が減ります。卒FIT後の買取単価より、買う電気の従量料金単価などが高い場合は、自家消費を増やす方が1kWh当たりの効果を得やすくなります。

費用をかけずに時間を移す洗濯乾燥機、食器洗い乾燥機、給湯などを発電量の多い昼間に動かします。
蓄電池やEVへ充電する昼間の余剰電力をためて夜に使えます。停電時の電源にもなります。
05

蓄電池は売電差額だけで回収を判断しない

蓄電池を導入すると自家消費を増やせますが、本体、設置、保守、将来の交換に費用がかかります。使える容量は製品の表示容量より小さい場合があり、充放電でも電気の一部を失います。

経済性年間の電気料金削減額、売電収入の減少、補助金、保守費用を同じ期間で比べます。
停電対策停電時に使える出力、回路、運転時間と、太陽光から再充電できる条件を確認します。

資源エネルギー庁は、買取期間満了に便乗した悪質な勧誘にも注意を呼びかけています。その場で契約せず、複数の見積もりと契約条件を確認します。

06

満了前に通知と切り替え日を確認する

満了日現在の買取事業者から届く案内やWeb会員ページで確認します。
満了後の条件手続きをしない場合の買取先、単価、契約期間を確認します。
申込期限売電先の変更には手続き期間が必要です。希望する開始日に間に合う期限を確認します。
設備の状態発電量の低下、パワーコンディショナーの保証期間、点検履歴を確認します。

売電先を変更しても、家庭で電気を買う契約まで同じ事業者へ切り替える必要があるとは限りません。セット契約が条件となる商品もあるため、売電契約と電気料金契約を分けて確認します。

07

公式情報と関連制度