非化石証書

非化石証書の種類と価格

FITか非FITか、再エネ指定があるか、発電所を特定できるか。証書を選ぶときに確認する三つの違いを整理します。

更新日:2026.08.08

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非化石証書は一種類ではない

非化石証書は、発電時にCO2を出さない電源の環境価値を、電気から切り離して示す証書です。FIT電源に由来するものと非FIT電源に由来するものがあり、非FIT証書は再エネ指定の有無でさらに分かれます。

同じ「非化石」でも、原子力を含む証書と再エネだけの証書では、需要家が説明できる内容が異なります。

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三つの種類を比べる

種類由来する電源再エネとしての利用主な買い手
FIT非化石証書FITで買い取られた太陽光・風力などできる需要家、小売電気事業者
非FIT・再エネ指定あり大型水力や卒FITなど、FIT以外の再エネできる小売電気事業者
非FIT・再エネ指定なし再エネと原子力など再エネとは限らない小売電気事業者

FIT証書は再エネ価値取引市場、非FIT証書は高度化法義務達成市場で取引されます。市場そのものの役割は非化石価値取引市場で解説しています。

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価格はオークションで決まる

2025年度第4回約定量約定価格
FIT約180.0億kWh加重平均0.44円/kWh
非FIT・再エネ指定あり約10.5億kWh1.30円/kWh
非FIT・再エネ指定なし約20.0億kWh1.30円/kWh

これは2026年5月に行われた2025年度分の第4回オークション結果です。FIT証書は落札者ごとに価格が異なるため加重平均で示し、非FIT証書は同じ区分の落札者に共通価格を適用します。

取引年度や回次で価格は変わります。調達判断では、JEPXが公表する最新の約定結果を確認します。

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トラッキングで発電所を確認する

トラッキング情報には発電所名、所在地、電源種などが記録されます。2024年度分から非化石証書は原則として全量にトラッキング情報が付き、購入者は環境価値の由来を確認できるようになりました。

再エネ指定だけでは発電所までは分かりません。特定の地域や電源を調達したい場合は、トラッキング情報まで確認します。

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需要家が直接買えるのはFIT証書

企業などの需要家は、JEPXの会員になるか仲介事業者を通じて、再エネ価値取引市場のFIT証書を調達できます。非FIT証書を市場で買う主体は小売電気事業者です。

需要家が非FIT電源の価値を使いたい場合は、小売メニューやPPAを通じて電気と環境価値を調達する方法があります。証書だけを買う場合と、長期契約で電源を支える場合では、追加性の説明も変わります。

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選ぶときの確認項目

再エネ指定再エネ使用を示したいなら、FITまたは非FITの再エネ指定ありを選びます。
発電所属性地域や電源種を説明するなら、トラッキング情報を確認します。
対象期間使用電力の期間と、証書が示す発電期間を合わせます。

価格だけで種類を決めると、後から再エネとして説明できない場合があります。何を外部へ示したいのかを先に決め、証書の区分と属性を合わせます。

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