01
常時バックアップとは

常時バックアップは、旧一般電気事業者が新電力へ継続的に電力を卸す仕組みです。2000年に電力小売の部分自由化が始まった際、新規参入者が自前の発電所を十分に持たず、卸市場も小さかったことから導入されました。
停電時だけ供給する非常用電源ではありません。新電力が日々の需要へ供給するための調達手段であり、契約電力に応じた固定的な料金と、使用した電力量に応じた料金を組み合わせます。
02
導入された理由
自由化を開始新電力が小売市場へ参入
調達手段が不足自社電源と卸市場だけでは需要を賄いにくい
旧一電が卸供給競争条件を整えるまでの暫定措置
卸市場と競争環境が整うまで新電力の参入を支える暫定措置で、恒久的な電源割当ではありません。
03
契約量と料金の考え方
| 項目 | 基本的な考え方 |
|---|---|
| 対象 | 旧一般電気事業者の供給区域で小売供給を行う新電力 |
| 契約上限の目安 | 特別高圧・高圧需要の30%、低圧需要の10% |
| 料金 | 契約電力に応じる基本料金と、使用電力量に応じる従量料金 |
| 調整 | 燃料価格の変動を反映する燃料費調整を適用 |
具体的な受付条件、利用率、料金、申込期限は供給区域ごとの案内を確認します。
04
ベースロード市場との関係
ベースロード市場石炭火力、大型水力、原子力などの価値を市場取引で新電力へ供出します。
内外無差別な卸売社内小売と社外の小売事業者を合理的な理由なく差別しない卸取引を求めます。
常時バックアップ競争的な卸調達が難しい間の暫定措置として残り、条件が整えば廃止します。ベースロード市場は、常時バックアップが担ってきたベース需要向け電源へのアクセスを市場取引で置き換える役割を持ちます。旧一般電気事業者による内外無差別な卸売が実効的と確認された区域では、常時バックアップを廃止できる考え方が示されています。
一方、内外無差別な卸売が機能しなくなった場合は、再び常時バックアップを求める可能性があります。名称が残っていても、毎年度必ず募集される制度ではありません。
05
2026年度の取扱い例
| 区域・事業者 | 2026年度分 | 公表された理由 |
|---|---|---|
| 関西電力 | 募集しない | 内外無差別な卸売の実効性が確認されたため |
| 北陸電力 | 受け付けない | 国の方針とモニタリング結果を踏まえた対応 |
| 中国電力 | 募集しない | 内外無差別な卸売の実効性が確認されたため |
上表は公表を確認できた例です。調達を検討するときは、対象区域の最新案内と卸取引条件を確認してください。
06



