ひとことで
原子力規制庁は10月7日の原子力規制委員会で、中国電力が作成した島根原子力発電所2号機のリスク評価モデルについて、留意点を踏まえれば検査で使う際に大きな支障は認められなかったと報告した。中国電力は指摘された点への対応計画を12月までにまとめ、改善を進めるとしている。
確認したのは、設備の故障などをきっかけに炉心の損傷へ至る可能性を計算する「レベル1内的事象PRAモデル」。PRAは、事故に至る道筋と起こりやすさを数字で見積もる方法だ。原子力規制検査で見つかった問題が、安全上どれくらい重要かを判断するために使う。
留意点には、一部の操作手順や試験の間隔が仮の設定で計算されていることなどがある。規制庁は、評価上の留意点と中長期の課題に注意しながら、今後の検査でこのモデルを活用すると説明した。
次のレベル1モデルの確認対象は北海道電力の泊3号機とし、これまで確認した原発との違いを中心に調べる。高浜1・2号機と美浜3号機では、別の評価範囲を扱うレベル1.5モデルの確認に向け、質問項目の選定などを進めている。今回の記事は規制庁が提出した報告資料に基づく。
計算で何を確かめるのかは、確率論的リスク評価の解説で説明しています。
編集:TERA WHAT編集部