ひとことで
関西電力は9月10日の第1435回審査会合で、高浜発電所3・4号炉に導入する海外製の高燃焼度燃料について、構造材に使う合金「Q12TM」の影響を説明した。国内での使用実績がないため、2026年2月24日の第1392回審査会合で各条文への適合性を具体的に示すよう求められていた。関西電力は第1条から第62条までを並べて整理し、影響があるのは第4条・第12条・第15条の3つとした。
Q12TMは、ジルコニウム-ニオブ合金にスズと鉄を添加した構造材用のジルコニウム基合金である。海外製の高燃焼度燃料(A型ステップ2燃料(輸入))の支持格子と制御棒案内シンブルに使われる。関西電力は、ジルカロイ-4と同様に約98wt%がジルコニウムの合金で核特性への影響は小さいとして、輸入燃料を装荷した炉心の核設計の評価は国産ステップ2燃料と同様とみなせるとした。
影響があるとした3条文は、第4条(地震による損傷の防止)、第12条(安全施設)、第15条(炉心等)である。燃料・炉心については、構造材の材料が変わっても燃料集合体の健全性を満足できるよう設計するとし、DNB相関式は国産ステップ2燃料と同じ式を適用でき、最小DNBRの許容限界値も同じ値を設定できると説明した。耐震については「Q12TMはジルカロイ‐4と同等であり、制御棒案内シンブルには肉厚が大きくなるモノブロック型を採用することから、燃料集合体剛性が増加し、耐震性能はA型ステップ2燃料と同等以上となる見込み」とした。詳細な確認結果は設計及び工事の計画の認可(設工認)で示す。
審査は2026年2月24日の初回会合での概要説明から始まり、4月28日に共通条文と安全施設・燃料関係、6月9日に炉心関係、7月9日にコメント回答と被ばく・LOCA関係、8月18日に過渡・事故関係と重大事故関係を説明してきた。今後の会合では、第1回・第2回のコメントへの回答を続ける予定である。申請書は1号から4号までの発電用原子炉施設の変更として出されている。
関連する解説:核燃料サイクル
編集:TERA WHAT編集部