電源脱炭素

東京ガス系、八重洲に地域冷暖房の新プラント 熱効率15%向上

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東京ガスエンジニアリングソリューションズは9月8日、八重洲・日本橋スマートエネルギーネットワーク事業を開始したと発表した。新設した日本橋地域冷暖房センター第二プラントと既存の第一プラントを結び、熱の製造効率を約15%高める。新プラントの供給能力は冷熱が毎時約63ギガジュール、温熱が毎時約57ギガジュールである。

新プラントは再開発ビルの地下にある。東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業で建てられたTOFROM YAESU TOWERの地下4階で、所在地は東京都中央区八重洲一丁目6番地1号である。供給開始日は2026年3月1日で、TOFROM YAESUの第一期が2026年9月に開業することで増える熱需要に応える。

設備の中心はガスコージェネレーションシステムである。995kWのガスエンジン発電機を2台備え、発電端出力は合計1,990kWになる。熱源としては廃熱投入型吸収式冷温水機900RTを2台、ガス焚吸収式冷温水機900RTを2台、ターボ冷凍機700RTを2台置き、3,000立方メートルの蓄熱槽を持つ。冷水熱交換器は1,814kWが2台、蒸気・温水熱交換器は2,500kWが2台である。

効率が上がる理由は2つある。1つは新プラントに入れたターボ冷凍機などの高効率な熱源をエリア全体で使えるようにしたこと、もう1つは再開発ビル内のコージェネの排熱を無駄なく使うことである。約15%という数字は、2019年度の既存プラントの運用実績と、2つのプラントを連携させた最適利用の試算値を、総合エネルギー効率で比べたものである。

停電への備えも組み込んだ。採用したコージェネはブラックアウトスタート機能を持ち、停電状態から発電機を自立起動できる。中圧ガスと冷却水の補給が続いていることが前提だが、停電時にも電力の供給を続け、その電力であらかじめ決めた供給量の熱を新プラントから送れる。2つのプラントの熱源設備を連携運用するため、どちらかが止まっても相互にバックアップできる。

運転はAIと遠隔監視で回す。気象データと運転実績から熱負荷を予測し、新たに導入したスマートエネルギーネットワーク・エネルギーマネジメントシステムで自動最適制御を行う。監視は東京ガスの「JoyWatcherSuite」で構築し、遠隔での点検体制を整えた。周辺では別の再開発も進んでおり、そこで整備される地域冷暖房プラントも加えて、将来は3つのプラントを一体で運用する構想である。

編集:TERA WHAT編集部

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