ひとことで
四国電力送配電は9月9日、送電鉄塔の巡視点検をしていた同社従業員1名が降塔中に鉄塔から落下し、死亡する事故が発生したと発表した。発生は同日午前11時30分頃、場所は徳島県勝浦郡上勝町にある南阿波幹線の鉄塔である。被災したのは19歳の男性従業員だった。
同社は事故の発表で、亡くなった従業員の冥福を祈るとともに遺族へ哀悼の意を示した。そのうえで「今後、関係機関の調査に全面的に協力するとともに、事故の発生原因を徹底的に究明し、二度とこのような災害が発生しないよう、再発防止に努めてまいります」とした。事故の原因は9月9日時点で公表されていない。
巡視点検は送電設備の保守の基本になる作業である。鉄塔に登って電線、がいし、金具、鉄塔本体の状態を目で確かめ、腐食や変形、異物の付着を見つける。高所での作業になるため、墜落制止用器具の使用と昇降の手順が安全管理の柱になっている。今回の事故は、点検を終えて降りる途中で起きた。
電力の現場では死亡災害が続いている。北海道電力は8月18日に泊発電所で協力会社の作業員が死亡する災害を起こし、9月4日に再発防止対策の実施状況を公表した。そこでは工事要領書に記載のない作業の有無を協力会社と共同で確認する運用へ改める方針が示されている。設備の保守と点検の量は高経年化とともに増えており、作業の安全確保が各社に共通する課題になっている。
編集:TERA WHAT編集部