電気料金のしくみ

高圧の基本料金とデマンド値

高圧500kW未満の契約では、30分ごとの平均使用電力の最大値が契約電力を左右します。短時間でも設備の稼働が重なると、その後の基本料金へ影響することがあります。

更新日:2026.08.03

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デマンド値は30分間の平均使用電力

デマンド値は、毎時0分から30分、30分から60分までの各30分間に使った電力量から求める平均使用電力です。単位はkWで、1か月のうち最も大きい30分デマンド値を、その月の最大需要電力と呼びます。

電力量のkWhは「どれだけ使ったか」、電力のkWは「その時間帯にどのくらいの規模で使ったか」を示します。高圧の基本料金では、主に後者が重要です。

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30分の使用量を2倍してkWへ換算

30分間の使用電力量30分デマンド値計算
50kWh100kW50kWh ÷ 0.5時間
100kWh200kW100kWh ÷ 0.5時間
200kWh400kW200kWh ÷ 0.5時間

瞬間的な電力の最大値そのものは使わず、30分間の平均で判定します。ただし、大型空調、冷凍機、ポンプ、製造設備などが同じ30分に重なると値が上がります。

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500kW未満は過去12か月の最大値で契約

契約電力500kW未満 一般的な実量制では、その月と前11か月の最大需要電力のうち最も大きい値を、その月の契約電力とします。
契約電力500kW以上 使用する設備や需要の実績・見通しなどを基に、電力会社と需要家の協議で契約電力を定めるのが一般的です。

契約中の料金メニューや約款によって扱いが異なる場合があります。500kWの区分、契約電力の決定方法、契約期間中の変更条件は、契約先の最新資料で確認します。

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基本料金は契約電力に比例する

基本料金基本料金単価 × 契約電力 × 力率による調整
電力量料金電力量料金単価 × 使用電力量
その他燃料費・市場価格の調整額、再エネ賦課金などを契約条件に沿って加減

基本料金単価、力率の扱い、燃料費や市場価格の調整方法は料金プランによって異なります。契約電力だけで請求額が決まるわけではありませんが、同じ単価なら契約電力が大きいほど基本料金は増えます。

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一度のピークが長く影響する理由

設備の稼働が重なる同じ30分に空調、製造設備、ポンプなどを使用
最大需要電力を更新その月の30分デマンドで最大値を記録
契約電力へ反映前11か月との比較対象となり、基本料金へ影響

例えば、普段は300kW前後でも、ある30分だけ400kWになれば、実量制では400kWが契約電力の基準として残ります。翌月に使用量を減らしても、過去11か月の比較から外れるまでは影響が続きます。

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デマンドを抑える方法

起動時刻をずらす大型設備や空調を一斉に立ち上げず、同じ30分へ負荷が集中するのを避けます。
警報と自動制御デマンド監視装置で上限接近を知らせ、空調や蓄電池などを自動制御します。
運転計画を見直す生産、充電、給湯など時間を動かせる負荷を、使用電力が少ない時間へ移します。
電力量とピークを分ける省エネで総使用量を減らしても、同時使用が残れば最大需要電力は下がらない点に注意します。

電力需給や価格に応じて使用時間を動かすデマンドレスポンスは、需要家側の負荷を調整する考え方です。基本料金対策では、自社の30分ピークを下げる運用になっているかを確認します。

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公式資料と関連解説