ひとことで
日立製作所、GEベルノバ、韓国サムスンC&T、ポーランドのSynthos Green Energyは、欧州と英国で小型モジュール炉BWRX-300の導入機会を検討する覚書を結んだ。4社が市場機会や導入戦略を調べる段階で、建設・発注の決定ではない。
4社が市場機会を評価
日立製作所、GEベルノバ、韓国のサムスンC&T、ポーランドのSynthos Green Energy(SGE)は、中・東欧と英国で小型モジュール炉「BWRX-300」の市場開拓と事業機会を検討する協力覚書を結んだ。米ニューヨークで9月22日に発表し、日立が23日に日本語の発表を公開した。
今回の覚書は4社が市場機会を評価し、導入戦略を検討する枠組みである。特定地点での建設、発注、投資額、運転開始日を決めた発表ではない。GEベルノバと日立の合弁会社が炉の設計・技術提供を担い、日立は原子力技術、サムスンC&Tは建設などの能力、SGEは地域での事業開発を持ち寄る。
既存の開発計画とは分けて読む
BWRX-300は約30万キロワット級の沸騰水型小型炉で、カナダでは初号機の建設が進む。SGEについて発表資料は、ポーランドでは26基に原則決定が出され、当面は3サイト・14基の開発を重視すると説明した。英国でも3サイト・14基を提案している。ただし、これらは各国の開発・提案状況であり、今回の4社覚書で新たに建設が確定した基数ではない。
発注や許認可が次の確認点
小型炉の普及には、許認可、事業採算、建設体制の確保が必要になる。日本企業の関与が増える可能性はあるが、受注や国内での導入が決まったわけではない。次の具体的な進展は、個別サイトの許認可や発注契約の公表で確かめる。
編集:TERA WHAT編集部