ひとことで
東北電力は9月2日、女川原子力発電所2号機の原子炉格納容器内水素濃度計の変更について、原子炉等規制法にもとづく原子炉設置変更許可申請書を原子力規制委員会へ提出した。前日の9月1日に宮城県と女川町・石巻市へ安全協定にもとづく事前協議を申し入れており、予告どおり翌日に申請へ進んだ。取り替えは第13回定期事業者検査の期間中に行う。
変更するのは検出の方式である。現行は水素吸蔵材料式で、検出器を原子炉格納容器の内側に置いて水素濃度を直接測っている。内部素子のパラジウムが時間とともに酸化し、指示値が見かけ上ゆるやかに上昇する特性があるため、運転中の定期的な校正と定期事業者検査ごとの取り替えが欠かせない。不具合が起きたときの点検・復旧にも時間がかかっていた。
変更後は熱伝導率式のサンプリング式とし、検出器を格納容器の外に置く。格納容器内の気体を配管で導いて測る方式で、他プラントでの使用実績がある。系統数はA系・B系の2系統で変わらない。東北電力は運用性と保守性に優れるとしている。
背景には2025年の不具合がある。同年5月26日と6月20日に水素濃度検出器の不具合が発生し、製造・試験プロセスの見直しによって品質改善を図った。現在は適切に監視を継続しているという。水素濃度計は重大事故等が起きたときに格納容器内の水素濃度を監視する計器で、格納容器は原子炉圧力容器やポンプを覆う気密性の高い容器を指す。
地元手続きは前日に済ませていた。9月1日、東北電力は「女川原子力発電所周辺の安全確保に関する協定書」第12条にもとづき、宮城県および女川町・石巻市へ事前協議を申し入れた。同じ日、北海道電力も泊発電所の雑固体廃棄物処理施設の設置について北海道と泊村・共和町・岩内町・神恵内村へ事前協議を申し入れており、原子力設備の変更手続きが2社同時に動いた形である。
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編集:TERA WHAT編集部