ひとことで
石油資源開発(JAPEX)は8月28日、在外連結子会社のJAPEX Norge ASが権益を持つノルウェー海のAlve Nord油ガス田が、8月27日に生産を開始したと発表した。当初は2027年上半期の生産開始を見込んでいたが、開発を加速して前倒しした。同油ガス田の生産開始により、今期のJAPEX Norgeの年間平均生産量は原油換算日量2,200バレルとなる見込みである。
Alve Nord油ガス田はノルウェー海に位置し、主に天然ガスを生産する。オペレーターはAker BP ASA、パートナーはHarbour Energy Norge ASとORLEN Upstream Norway ASである。JAPEXの在外連結子会社JAPEX Norge AS(J Norge)は2025年7月に権益の10%を取得する契約を締結し、オペレーターおよびパートナーとともに生産井2本の掘削作業を進めてきた。
生産した天然ガス、原油、コンデンセートは、近隣のSkarv FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)で処理する。天然ガスは海底パイプラインで、原油とコンデンセートはFPSOでタンカーに積み込んで販売する。SkarvはAker BPがオペレーターを務めるノルウェー海北部の原油・天然ガス生産地域である。
権益取得から生産開始まで約1年1か月という速さになった。既存のFPSOと海底パイプラインへ接続する形をとったため、生産設備を新たに建設する必要がなかったことが背景にある。JAPEXは今回の生産開始を「着工から3年で全面営業運転へ移行」と位置づけた。
JAPEXとJ Norgeは、ノルウェーにおけるE&P事業の拡大を目指し、さらなるライセンスの取得や、開発・生産資産を中心とする事業買収の機会を追求するとしている。日本の上流開発企業にとって、ノルウェーは既存インフラを使って比較的短期間で生産へ持ち込める地域であり、LNG調達とは別の形でのガス権益の確保先になっている。
編集:TERA WHAT編集部