ひとことで
米エネルギー情報局(EIA)は8月28日、2025年の米国内のウラン精鉱の生産量が八酸化三ウラン(U3O8)換算で210万ポンドとなり、2017年以来の多さで2024年の3倍を超えたと公表した。一方で米原子力発電所の購入量は4,690万ポンドと前年の5,590万ポンドから減り、加重平均価格は1ポンド58.46ドルと11%上昇した。
U3O8はその粉末の色から「イエローケーキ」とも呼ばれ、原子炉の燃料を作る最初の段階にあたる。ウラン鉱石を採掘した後、製錬の工程で鉱石からウランを取り出してU3O8を作り、それを転換・濃縮施設で処理する。濃縮したウランを燃料ペレットに加工し、燃料棒へ組み立てて原子炉で使う。
掘削も増えている。地下のウラン鉱床の位置を調べて評価する探鉱掘削は、2025年に1,824孔・総延長100万フィート超で、2024年の1,324孔・60万フィートから増えた。既知の鉱床の大きさ、形、品位を測る開発掘削は3,708孔・130万フィートで、2024年の2,462孔・126万フィートを上回った。
購入側の動きは逆である。2025年に米国の原子力発電所の所有者・運転者が買ったのは4,690万ポンドのU3O8相当で、2024年の5,590万ポンドから減った。国内外の供給者から買っており、加重平均価格は1ポンド58.46ドル。2024年の52.71ドルより11%高い。海外からの購入量は4,350万ポンドだった。
国内生産が3倍になっても、供給の中身は輸入が大半である。2025年に米国の原子力発電所へ引き渡されたU3O8のうち、最大の供給元はカナダで全体の32%、次いでカザフスタン28%、オーストラリア15%と続いた。米国産は7%にとどまる。生産の急増は、この構成をまだ大きくは動かしていない。
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編集:TERA WHAT編集部