九州電力は6月11日、玄海原子力発電所の2026年度新燃料搬出輸送計画を変更すると発表した。対象は玄海1号機の未使用の新燃料で、当初は2026年度第1四半期に米国フラマトム社リッチランド工場へ搬出する計画だった。
発表によると、新燃料搬出に係る委託業者の書類に不備があり、船の手配や諸手続きを再度行う必要が生じた。このため第1四半期中の輸送を見送り、新たな輸送時期は関係者と調整したうえで改めて知らせるとしている。
変更後の計画では、輸送時期は2026年度内、号機は玄海1号機、輸送数量は8体、搬出先は米国フラマトム社リッチランド工場とされた。発電に使う燃料の搬入と比べると目立ちにくいが、未使用燃料の管理や搬出も原子力施設の安全管理に含まれる重要な作業だ。
玄海1号機は既に運転を終えた号機であり、廃止措置や燃料管理は長い時間軸で進む。輸送の延期そのものが電力需給を直ちに動かす話ではないが、核燃料の国際輸送は書類、船舶、核物質防護、関係機関との調整が重なり、原子力利用の実務的な重さを示している。