ひとことで
関西電力は8月19日、大飯発電所3号機が2026年8月8日23時56分に「界磁喪失」警報の発信により発電機が自動停止し、原子炉も自動停止した事象について、調査状況を公表した。発電機、励磁機、自動電圧調整器(AVR)を対象に現場点検を実施した結果、励磁機の回転整流器に損傷が確認された。
励磁機の点検では、ダイオードモジュールの一つに放熱板の溶損、ダイオードの転倒、固定用絶縁ボルトの折損、接続線の断線を確認した。近接する別のダイオードモジュールの一部にも損傷があった。回転整流器の周辺には黒い付着物が飛散しており、保護用ヒューズは全72個のうち36個が動作(溶断)していた。励磁機に接続されているケーブルに異常はなかった。
一方、発電機の回転子に磁力を発生させるための電気回路には異常がなく、AVRについても外観と外部接続端子(交流側・直流側)の点検で異常は確認されなかった。事象発生時に、発電機や励磁機の電流・電圧のパラメータに影響を与えるような運転操作や作業は実施していないことも確認した。
関西電力は今後、励磁機をメーカー工場へ搬出し、回転整流器の内部点検、黒い付着物の成分分析、接続線の断線箇所の断面観察などの詳細調査を実施する。本事象による環境への放射能の影響はないとしている。
編集:TERA WHAT編集部