東京ガスは6月11日、伊藤忠丸紅鉄鋼、ウインファーストとともに、低炭素鉄鋼製品の開発・販売支援サービスを通じた初の商材として、非化石電力鋼材の異形棒鋼「ECOBO」シリーズの販売を始めたと発表した。第1号案件として、鹿島建設が手掛ける鹿島技術研究所本館のリニューアル工事で採用される。
ECOBOシリーズは、鉄鋼製品のカーボンフットプリント算定ガイドラインと、非化石電力鋼材の算定ガイドラインに準拠し、CO2排出量を大幅に低減した製品とされる。建築主と施工者双方のScope3排出量や、原材料調達にかかるCO2排出量の削減に貢献する設計だ。
製造時に非化石電力を使うことで電力由来のCO2排出量をゼロとするECOBOに加え、製造時の非電力由来排出に東京ガスのカーボンクレジット商材を使うECOBO/PLUS、原材料調達や輸送時の排出まで対象範囲を広げるECOBO/ZEROも展開する。
電力の脱炭素価値は、電気メニューや証書の話にとどまらず、建材や製造品の競争力にも組み込まれ始めている。建築物のライフサイクルカーボン算定への関心が高まる中で、非化石電力を使った素材調達は、再エネ需要を産業側から押し上げるルートになりうる。