更新日:2026.10.20
ひとことで
中部電力は9月15日、定期点検中の浜岡原子力発電所3号機で、275kV開閉所の接地開閉器制御盤内に火災があったと発表した。午前11時13分に消防が鎮火を確認。放射能、人身、他設備、原子力安全への影響はないとしている。
中部電の運転員が275kV開閉所にある接地開閉器を「入」にする操作をしたところ、正常に動作しなかった。現場を確認し、午前10時42分に制御盤内で手のひら程度の火を確認した。
初期消火を実施し、午前10時51分に消防署へ通報した。火は速やかに消し止められ、午前11時13分に消防署が鎮火を確認した。
出火した275kV開閉所は放射線管理区域の外にある。中部電は、外部への放射能の影響、人身災害、他設備への影響、原子力安全への影響はいずれもないと説明している。
中部電は午前10時55分に火災と判断した。発電所周辺市町との安全協定で定める、発電所敷地内で火災などが発生した場合の通報事象に該当する。
接地開閉器は、点検や保守の際に機器や電線を地面へ接続し、感電や設備損傷を防ぐ設備だ。
10月20日公表の原因と対策
中部電力は10月20日、9月15日の火災の原因と再発防止対策を公表した。誤動作を防ぐストッパーがかかったまま接地開閉器を操作し、電磁石のコイルに長時間電気が流れた結果、異常に熱くなって発火したと説明した。
運転員が使った調整・連絡用の手順書には、ストッパーを外す詳しい操作が書かれていなかった。本来使う操作用手順書の確認と、当直責任者による使用手順書の指示・確認が不足していた。
対策として、操作に使う手順書を明確にし、ストッパーの運用をほかの接地開閉器と統一する。当直責任者への教育も行う。同じ回路構成のコイルは、長時間の通電に耐えるものへ計画的に交換する。
編集:TERA WHAT編集部