ひとことで
千代田化工建設は8月13日、NEDOの「水素社会モデル構築高度化技術開発・実証事業」で、H2ほっかいどうを代表とする8者による調査「水素化マグネシウムを活用した道内再エネ由来水素及び国産マグネシウムの一体的サプライチェーン構築に向けた調査」が採択されたと発表した。調査期間は2026年度。
北海道の再生可能エネルギーでグリーン水素を作り、溶融塩電解による低炭素なマグネシウム製造と組み合わせる。さらに水素とマグネシウムを反応させた水素化マグネシウム(MgH2)として運ぶ構想で、稚内市を製造拠点、札幌市を主な需要地とするサプライチェーンの構築可能性を調べる。
水素の輸送と重要鉱物の国産化を一体で検討
水素化マグネシウムは、水素を固体として効率的かつ安全に輸送・利用できるとされる。マグネシウムは航空機や自動車などで使われる素材で、日本は多くを輸入に依存しており、経済安全保障上の重要鉱物に位置づけられている。国内でマグネシウム製造と水素製造を組み合わせることで、脱炭素と供給網の安定化を同時にねらう。
共同提案者は札幌市、千代田化工建設、TISI、東京海上日動火災保険、トクヤマ、ドーコン、みずほ銀行(五十音順)。千代田化工建設は、サプライチェーン全体の構想検討と技術的実現性の評価、事業性やシステム構成の検討を担当する。
同社は札幌市が設立した「札幌市水素・再生可能エネルギー推進協議会」に設立当初から参画している。今回は調査フェーズとしての採択で、実証や事業化はその後の判断になる。
編集:TERA WHAT編集部