エネコートテクノロジーズが製作したフィルム型ペロブスカイト太陽電池が、超小型衛星「OrigamiSat-2」の軌道上実証で発電した。東京科学大学、JAXAとの共同研究成果を使った実験で、6月6日に電流と電圧の特性を計測できた。
OrigamiSat-2は、薄い膜を宇宙空間で展開してアンテナとして使う技術を試す衛星だ。2026年4月23日にニュージーランドからRocket LabのElectronロケットで打ち上げられ、5月23日に膜の展開へ成功した。その後、展開アンテナによる通信実験も完了している。
ペロブスカイト太陽電池は薄い基材へ形成でき、曲面や軽量な膜へ載せられる。今回の太陽電池は衛星の展開膜上に搭載された。電圧を変えたときの電流を測るIV特性を取得したため、発電の確認と軌道上での性能分析に使えるデータが得られた。
エネコートテクノロジーズは2022年からJAXA宇宙探査イノベーションハブと宇宙利用を研究してきた。今後は、衛星の姿勢によって変わる太陽光の入射角と、軌道上の温度変化を補正し、時間の経過に伴う性能低下を調べる。発表時点では、変換効率や発電電力、実証期間の数値は公表されていない。