JERAは6月12日、豪州バロッサガス田開発プロジェクトで生産されたLNGを積載したLNG船「総州丸」が、富津火力発電所敷地内の富津LNG基地に到着したと発表した。同プロジェクトとして初のJERA向けLNG船の到着となる。
バロッサプロジェクトは、豪州北部準州沖合のバロッサ・カルディターガス田で産出した天然ガスをダーウィンLNG液化基地で液化する事業だ。生産能力は年間約340万トンで、JERAは子会社を通じて参画し、年間約42.5万トンの権益相当分を引き取る。
JERAは、中東情勢の緊迫化をはじめとする地政学リスクの高まりを踏まえ、LNGの安定確保が一段と重要になっていると説明した。日本やアジアに近い豪州産LNGは、輸送距離や供給源分散の面で重要な位置づけを持つ。
日本の火力発電はLNGへの依存が大きく、電力需給の調整にもLNG火力が使われる。権益を持つプロジェクトからの初船到着は、スポット市場頼みを減らし、調達ポートフォリオを中東、アジア太平洋、米国へ分散する動きの一部として見ておきたい。