2026.06.09 燃料 / 制度 / 需給

経産相、ナフサは「全体量は足りている」と強調 流通の目詰まり対策が焦点

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事業構想オンラインは6月9日、赤澤経産相が同日の会見で、ナフサをめぐる流通不安に対し「国全体として必要量は確保できている」と重ねて説明したと報じた。ナフサクラッキング設備の稼働率を上げて川上から多く流せば解決するとの見方に対し、赤澤大臣は需要と供給の両面から反論した。

需要側では、不安に駆られた事業者が通常の数倍を発注すると、全体量があっても流通が詰まると説明した。実際に、シンナー原料の供給元から5月分が未定と伝えられたことをきっかけに、メーカーが4月分の供給を半分に絞った例や、接着剤を通常の10倍頼んだ事業者の例が紹介されている。

供給側では、原油を精製した際に出るナフサの比率は約10%で、ガソリン約29%、軽油約24%など他製品との比率がほぼ固定されている。ナフサを大幅に増やそうとするとガソリンや軽油も増えるが、それらを保管するタンクには制約があるため、ナフサだけを自由に増産する運用は難しい。

大臣は、2026年3月・4月にナフサクラッキング設備の稼働率が統計開始以来の低水準となった主因を定期修理の集中とし、夏に向けて回復する見通しも示した。川中在庫は1.8カ月分から0.1カ月分へ減ったとされ、政策上の焦点は在庫量の数字より、過剰発注を抑えて実際の流通を戻すことに移っている。