LOGI TODAYは6月4日、アジアのナフサ指標価格が急落していると報じた。背景には、アブダビ国営石油会社ADNOCが、オマーンのソハール港で船から船への積み替えを使い、ルワイス製油所由来のナフサ輸出を一部再開したとのロイター報道がある。
Newsweek日本版が転載したロイター記事によると、ADNOCは4月、イラン紛争でホルムズ海峡経由の海運が滞ったことを受け、ルワイス製油所からの月約100万トン規模のナフサ輸出を停止していた。5月には、製油所から貨物を運び、ソハール港で別のタンカーに積み替えてアジア向けに輸出する手法を使ったという。
アジアのナフサ価格は3月に1トンあたり1300ドルまで上がったが、6月2日の7月後半渡し指標価格は788ドルに下落した。これは供給不安の後退を示す一方、アジアの石油化学需要そのものが弱っていることも映しているため、単純な正常化とは言い切れない。
ナフサ価格の急落は、ADNOCの輸出再開で供給不安が一部和らいだことを反映している。ただし中東航路や原油調達の不確実性が残るため、石化原料の調達は価格、納期、在庫を見ながら調整する状態が続く。