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審議会資料解説

第16回 福島第一廃炉・事故調査連絡調整会議1号機のコンクリート損傷を調べる実規模試験の計画

原子炉を支えるコンクリートの損傷を調べる試験計画を整理します。2027年度の新規予算要求は6.3億円。材料試験・数値計算・実規模の加熱試験を組み合わせ、廃炉と既設炉の安全性評価へつなげる構想です。

公開日:2026.10.24 / 開催日:2026.10.23

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今回の要点

原子炉を支えるコンクリートの損傷を調べる試験計画を整理します。2027年度の新規予算要求は6.3億円。材料試験・数値計算・実規模の加熱試験を組み合わせ、廃炉と既設炉の安全性評価へつなげる構想です。

開催日:2026.10.23。この記事の公開日は2026.10.24です。

公式会合ページ・配布資料一覧

1号機のコンクリートが損傷した過程を実規模で調べる

1号機では、原子炉圧力容器を支える台「ペデスタル」のコンクリートが、鉄筋などを残して失われたことが内部調査で確認されています。原子力規制庁は、この損傷が起きた仕組みを調べる分析・検証試験事業を示しました。

これまでの材料試験や数値解析では、熱による材料の変化、コンクリート内の水の移動、部材の大きさが影響する可能性を検討しています。事故時のガスや圧力変化など、十分に考慮できていない条件も残ります。実際の大きさに近い試験体を加熱し、計算で考えた損傷の過程が起こるかを確かめる計画です。

出典:資料4 コンクリート損傷の分析・検証試験事業(PDF 2〜4頁)

材料・計算・加熱試験を組み合わせ、10ケースを想定

調査は、材料試験を続けて他の原因を探すこと、数値計算で加熱試験の条件を選び結果を評価すること、実規模の加熱試験で知見を検証することの3つを組み合わせます。

加熱試験は、補助の鉄筋がある場合とない場合の2種類に、それぞれ5通りの加熱条件を組み合わせ、計10ケースを想定しています。試験体の形は今年度までの調査結果を踏まえて決める予定です。

資料は2027年度の新規予算要求額を6.3億円としています。予算要求と試験計画の段階で、予算の成立や実施結果は今後の確認事項です。1号機を模擬した試験の成果を踏まえ、既設炉への影響評価と構造・設計の改善へつなげる方針です。

出典:資料4 予算要求と試験内容・将来展望(PDF 3〜7頁)

2号機の試料分析を、回収・保管方法の検討へ

JAEAと東京電力は、2025年4月に採った2回目の燃料デブリの分析を報告しました。燃料デブリは、事故で溶けた核燃料が周囲の金属などと混ざり、固まったものです。今回の資料は8月27日に公表した詳細分析を含み、採取した場所の状態と生成過程を調べるものです。

成分や内部の隙間、放射線の特徴を調べ、回収する工具、作業員の被ばくを減らす方法、取り出した後の保管に役立てます。試料の分析値と1回目の数値の再評価は、第56回事故分析検討会の解説でも扱っています。

出典:資料1 2回目燃料デブリの分析結果(PDF 2〜4・14〜15頁)

ドローン調査と3号機の水圧装置の調査を共有

東京電力は、原子炉建屋や格納容器の中をドローンで調べた実績と、これからの調査を整理しました。映像を撮る装置の種類や、調査できた場所・今後調べたい場所を示しています。

規制庁は、3号機で制御棒を動かす水圧装置の汚染と事故当時の水の流れを比較しました。汚染水が装置側へ移った可能性を引き続き検討し、逆流を防ぐ弁の事故時の働きや、汚染を広げない対策を確認する必要があるとしています。第56回と共通する調査内容として読むと、事故分析と廃炉作業のつながりを追えます。

出典:資料2 ドローンによる炉内調査の全体状況(PDF 2〜3・13〜15頁)

出典:資料3 水圧制御装置の調査・続報2(PDF 18・45頁)

次に確認すること

10月24日時点で議事録・議事要旨は掲載されていません。本文は配布資料に基づきます。コンクリート試験の予算成立、試験条件・時期の具体化、調査結果と既設炉への評価を続けて確認します。

福島第一の事故分析 / 廃炉作業の監視・評価

一次資料と次に確認すること

議事次第・委員名簿は会合の情報として確認しています。議事録や要旨に記された結果がある箇所は本文で示し、配布資料だけの提案は事務局案として説明しています。

福島第一廃炉・事故調査連絡調整会議

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