ひとことで
九州電力は10月28日、カナダの「LNGカナダ拡張プロジェクト」から液化天然ガス(LNG)を購入する基本合意書を、三菱商事の子会社Diamond Global Energyと締結した。商業生産が始まる2030年代初頭から15年間、年間12隻分、約85万トンを購入する内容。九州電力にとって、カナダからの初めての長期LNG購入となる。
LNGは、火力発電などで使う天然ガスを冷やし、船で運べる液体にしたもの。購入先のプロジェクトはカナダ西海岸にあり、九州電力は、日本までの航海距離が比較的短く、地政学上の要衝を通らずに運べる点を挙げている。調達する地域を増やし、燃料の長期安定確保につなげる考えだ。
受渡条件はDES(仕向地渡し)。売主が指定港までの輸送を手配する条件で、届け先を変更する柔軟性も持たせる。今回の発表は、将来の拡張設備から購入する基本合意の締結を知らせたもの。
LNGカナダの既存設備は2025年6月に生産を始め、年間1,400万トンの生産能力を持つ。拡張ではさらに年間1,400万トンを追加する計画で、三菱商事の権益分年間210万トンのうち、約85万トンを九州電力が購入する。
編集:TERA WHAT編集部