TERAWHAT電力を、わかりやすく。

週刊AIニュース

2026年10月第3週

AIニュース(2026年10月11日〜10月17日分)

更新日:2026.10.18

AIニュース(2026年10月11日〜10月17日分)

今週はGemini 4 Argonが登場し、ChatGPTではスライドの作成・共同編集が始まりました。音声会話、MetaとDeepSeekの新モデル、Runway経由の画像・動画生成も更新されています。10月18日に確認した利用条件をまとめます。

Gemini 4 Argon:アプリと開発者向けに提供開始

Googleは10月13日、新しいAIモデル「Gemini 4 Argon」を公開しました。文章の作成や調査、プログラム開発などに使います。GeminiアプリとGoogle検索のAIモードではGoogle AI Pro・Ultraの契約者が対象。開発用のGoogle AntigravityではUltraが対象です。

開発者が自分のアプリから使うためのAPIも世界向けに提供します。導入価格は、AIが処理する量の単位「トークン」100万個当たり、入力2ドル・出力10ドル。11月30日の導入期間終了後は入力4ドル・出力20ドルになります。利用地域などは各サービスの条件が適用されます。

出典:Googleのモデル発表(10月13日)、Geminiアプリでの提供(10月13日)

ChatGPT:スライドを作り、共同で編集できる

OpenAIは10月16日、会話や手元の資料から発表用のスライドを作る「ChatGPT Slides」の提供を始めました。文章・画像・グラフなどを直し、チームで編集やコメントができます。Web版ではPowerPoint、PDF、Googleスライドへ書き出せます。

Spaceを利用できるPro・Business・Enterpriseの対象者へ、Web版とデスクトップ版で順次展開します。同日のGPT-6 Pro更新では、回答や外部ツールを使う作業を改善。複数のAIへ仕事を分けて同時に進め、進み具合を確認する機能も加わりました。こちらは対象のPro利用者へ段階的に提供し、組織では利用資格や管理設定も適用されます。

出典:ChatGPTの更新情報(10月16日)

ChatGPTの声と、アプリ開発向けの声づくり

10月15日、ChatGPTの音声会話でGPT-Live-1.1と軽量版Quipの展開が始まりました。発音や話し方を改善し、日本語などの新しい声も加わります。選べる声は地域やアカウントによって異なります。

翌16日には、開発者向けのGPT-Live APIで、声の特徴を文章で指定して声を作る機能が全API利用者へ提供されました。作った声は保存し、その後の音声会話でも使えます。声の作成は無料で、実際の音声生成には通常の利用料金がかかります。ChatGPT内で声を選ぶ操作と、開発者が声を作る仕組みは、それぞれの提供条件で利用します。

出典:ChatGPTの更新情報(10月15日)、API更新履歴(10月16日)

Meta Muse Wonder:開発や長い作業向けの新モデル

Metaは10月12日、「Muse Wonder」と「Muse Wonder Full」を発表しました。会話をまたいで大切な情報を覚える機能や、長い仕事で別の方法を試しながら進める機能を備えると説明しています。

WonderはMeta Model APIとMuse Code、FullはMuse Codeの契約者向けに提供します。一般向けサービスMuseへの導入は今後の予定で、有料契約者から始めます。日本での具体的な提供時期や料金は、この発表では示されていません。

出典:Metaの発表(10月12日、13日更新)

Meta Muse Spark Open:AIを動かすためのデータを公開

Metaは10月15日、AIが学習した内容を数値で記録した「重み」を公開しました。開発者はこれを入手し、自分たちの設備でAIを動かしたり、用途に合わせて調整したりできます。取得にはHugging Faceでの申請と条件への同意が必要です。

Meta独自の利用許諾により商用利用も認めますが、利用方針の順守や「Built with Muse Spark Open」の表示などが必要です。AIモデルを他社へサービスとして提供する事業で、関連会社を含む直近12か月の総収入が2,000万ドルを超える場合は、Metaへの通知と別の契約が必要です。自社内の利用などには、この事業向けの条件は適用されません。

出典:Metaの公式モデルページ、利用許諾(公開日10月15日)

DeepSeek:V4.1-Flashの更新版を公開

DeepSeekは10月17日、「DeepSeek V4.1-Flash-1017」を公開しました。同社は、考えて答えを出す作業やプログラム開発などを改善したと説明しています。開発者は公開された重みを入手して、自分たちの設備で利用できます。

重みとコードにはMITライセンスを適用します。著作権表示などの条件を守れば、商用利用や改変ができます。公式ページの公開履歴で17日の初回登録とリリースを確認しました。一般向けアプリへの反映時期とAPI料金は、今回確認した資料では確定していません。

出典:DeepSeekの公式モデルページ、10月17日の公開履歴

Runway Dev:画像と動画を作るモデルの選択肢が増える

Runwayは、開発者がAPIから利用できるモデルを追加しました。10月12日に画像生成・編集用のIdeogram 4.0と4.5、13日に動画を作るKling 2.5・3.0・O3が加わりました。モデルによって、参考画像を使う生成や、もとの動画を直す機能に対応します。

今回の変更はRunway Dev経由の提供です。画像の品質や枚数、動画の長さや音声の有無などに応じて、料金を数えるクレジットを使います。利用前にモデルごとの対応機能と料金を確認してください。

出典:Runway Devの更新履歴(10月12・13日)

開発者向け:GPT-4系の指定バージョンは来年1月に終了

OpenAIは10月14日、GPT-4o・GPT-4o mini・GPT-4.1・GPT-4.1 miniの指定バージョンについて、2027年1月14日にAPIでの提供を終了すると予告しました。対象を追加学習させたモデルも同じ日程です。移行先としてGPT-6 Lunaを案内しています。

対象はGPT-4oの2024-08-06と2024-11-20、GPT-4o miniの2024-07-18、GPT-4.1とGPT-4.1 miniの2025-04-14です。これらを使うアプリの開発者は、設定しているモデル名と移行日程を確認する必要があります。

出典:OpenAIの提供終了予定(10月14日)