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週刊AIニュース

2026年9月第2週

AIニュース(2026年9月6日〜12日分)

更新日:2026.09.13

AIニュース(2026年9月6日〜12日分)

画像の編集、音楽づくり、コード作成で新しいモデルの提供が進んだ週です。ChatGPT Images 2.5、Suno v6、DeepSeek V4.1-Flash、Kimi K2.8 Previewを中心に、実際に使えるプラン・地域と、これから始まる提供をまとめました。利用条件は9月13日時点の公式情報で確認しています。

OpenAI(ChatGPT)

9月8日 ChatGPT Images 2.5を提供開始

OpenAIは新しい画像生成モデル「ChatGPT Images 2.5」を発表しました。参照画像の人物や被写体の特徴を保つ編集と、何度も修正を重ねたときの指示への追従を改善したとしています。生成待ち時間は、同社のImages 2.0との比較で最大50%短縮。手描きのスケッチを材料にした画像作成や、画像上のコメントによる編集指示にも対応しました。

ChatGPT、ChatGPT Work、Codexの全プランへ、Web・デスクトップ・モバイルで順次展開しています。APIには、速さを重視する「GPT-Image-2.5 Flare」と、精密な編集を想定する「GPT-Image-2.5 Sunburst」を用意しました。既存の画像生成の利用上限は変わらず、テンプレート機能はWorkではまだ使えません。

出典:OpenAIの発表ChatGPTの更新履歴(9月8日)

9月10日 GPT-Live-1をAPIで提供

音声会話モデル「GPT-Live-1」がAPIで利用できるようになりました。相手の発話を聞きながら話す方式に対応し、会話中の割り込みを扱えます。音声のやり取りをGPT-Live-1が担当し、詳しい推論や作業は別のモデルやツールへ任せる構成です。

音声部分は1分0.05ドルで、秒単位の課金です。接続する推論側のモデルやツールには、それぞれ別の利用料金が発生します。これは開発者向けAPIの条件で、ChatGPTアプリのVoiceの定額プランや時間上限とは別です。

出典:OpenAIの発表APIの利用・課金条件

9月10日 Agents APIを公開ベータで提供

「Agents API」は、Codexのエージェント実行基盤を開発者がAPIから利用できる仕組みです。長い作業の文脈を管理し、ツールを使い、複数のエージェントで作業を分担する処理を、OpenAIが管理する基盤へ任せられます。業務ごとのエージェントをサービスに組み込みたい開発者向けの更新です。

9月10日から全開発者に公開ベータとして提供しています。APIそのものの追加料金はありませんが、使用するモデルのトークンやツールには通常の料金がかかります。利用する処理まで一律無料になるサービスではありません。

出典:OpenAIの発表

9月10日 企業データを分析するDataを導入

ChatGPT WorkとCodexで使う「Data」プラグインが登場しました。Redshift、BigQuery、Databricks、Snowflakeなどのデータや、接続したDrive・SharePointの資料を使い、売上などの変化の原因を調べたり、対話型のダッシュボードやレポートを作ったりできます。

使うには、自分のアカウントやワークスペースでDataと接続先のプラグインが利用可能になっている必要があります。企業では管理者が接続先と利用対象を設定でき、分析時も元のサービスにあるテーブル・行・列などの閲覧権限が適用されます。すべての有料プランで自動的に有効になるという一律の条件は、公式資料では確認できません。

出典:OpenAIの発表Dataプラグインの利用条件

9月9日 ChatGPT Voiceのモデル選択と時間上限を変更

ChatGPTアプリのVoiceは、検索や難しい推論が必要なときにGPT-5.6やGPT-6 Astraを使えるようになりました。モデルと考える強さをテキストチャットと同じ操作で選びます。従来のVoice専用のInstant・Medium・Highという区分は廃止され、選べるモデルは契約プランなどに応じます。

1日の上限は、GoがGPT-Live-1 miniで最大3時間、PlusがGPT-Live-1で最大3時間、月100ドルのProが最大15時間、月200ドルのProがGPT-Live-1を無制限です。Goは従来のGPT-Live-1からminiに変わり、PlusとProは上限後にminiへ切り替わる方式を終了しました。

BusinessはStandard席が最大3時間、Premium席が最大15時間です。追加のVoice利用は1分5クレジットから1.25クレジットへ下がりました。検索・推論に使うモデルには、Voiceとは別に通常の上限と料金が適用されます。

出典:ChatGPTの更新履歴(9月9日)Businessの更新履歴

Anthropic(Claude)

9月10日 Enterprise向けSmart reportsをベータ提供

Claude Enterpriseに、チームの利用状況を分析する「Smart reports」が加わりました。Claudeがどんな仕事に使われ、その作業にいくらかかり、どこで処理が進みにくくなっているかをレポートします。繰り返される作業から、組織共通のSkillとしてまとめる候補も探せます。

対象はEnterpriseプランで、提供段階はベータです。組織の管理者やAI活用担当者が、利用を広げるべき業務や改善点を判断するための機能です。個人向けプランの新モデル発表ではありません。

出典:Claudeの更新履歴(9月10日)

Google(Gemini)

9月10日 GeminiのWindows版を世界で提供開始

Windows版のGeminiアプリが登場しました。Alt+Spaceで作業中の画面から呼び出し、文書づくりや情報確認、画像・動画生成などを進められます。GmailやDriveとつながる作業や、Gemini Sparkに複数の手順が必要な用事を任せる使い方も案内されています。

Windows 10と11を対象に世界で提供を開始しました。Gemini SparkにはGoogle AIの契約と18歳以上などの条件があり、利用できる機能は地域などによって異なります。アプリの提供地域が広いことと、すべての機能を同じ条件で使えることは分けて確認する必要があります。

出典:Googleの発表

9月9日 Google AIプラン別の新機能を案内

Googleは、AIプラン向けの機能拡充をまとめて案内しました。GmailとKeepの音声機能はAI Plus・Pro・Ultra、Docsの音声機能はPro・Ultraが対象です。デザインを作る「Google Pics」と、シートから対話型のミニアプリを作る「Sheets canvas」もPro・Ultra向けです。

Gemini SparkとChrome・Google Photosの連携は米国のAI Pro・Ultra向けで、Web上の作業や写真の編集・整理などに対応します。9月9日はこれらをまとめた発表日です。全機能が同日から日本を含む全地域・全プランで利用開始した、という発表ではありません。

出典:Google AIプランの更新案内

Microsoft(Copilot)

9月10日 Copilot CoworkとStudioで業務アプリを作成

Microsoftは、文章で要件を伝えて業務アプリを作る機能を発表しました。利用者、必要な画面や操作、扱うデータを説明すると、アプリのひな型ができ、その後も会話で修正できます。プレビューやコード確認、組織のデータや外部サービスとの接続にも対応する仕組みです。

Copilot Coworkの「/app」スキルはFrontierプログラムで利用できます。一方、Copilot Studio版は9月10日から翌週にかけて公開プレビューを順次展開する予定です。発表時点で全利用者への一般提供が完了したわけではなく、利用に応じた課金の条件も確認が必要です。

出典:Microsoftの発表

その他

9月9日 Sunoが音楽生成モデルv6を公開

Sunoは新世代の音楽生成モデル「v6」シリーズを発表しました。標準のv6、変化の大きい生成を狙うv6-wild、軽量版のv6-miniの3種類です。曲の一部分だけを自然言語で編集したり、複数の素材を組み合わせたり、音声・画像・動画を材料に音楽を作ったりする機能を備えます。

v6とv6-wildはPro・Premier加入者向け、v6-miniは全ユーザー向けに展開しています。古いモデルは順次終了する方針ですが、今回の発表に完全移行日は記載されていません。業界パートナーと開発したという説明を、すべての学習素材の権利処理が済んだという意味に広げて読むことはできません。

出典:Sunoの発表

9月10日 DeepSeek V4.1-FlashをAPIで提供

DeepSeekは「V4.1-Flash」を公開しました。画像を扱える視覚理解機能を備え、入力を読み取る処理と回答を作る処理の構造を改めたモデルです。同社はV4-Proに対する性能改善を説明していますが、用途や評価条件によって結果は変わります。

9月10日からAPIの「deepseek-flash」として利用できます。旧V4-Flash系の一部のモデル名も、新しいモデルへ接続されます。V4-Proの呼び出しは、9月14日04:00 UTC(日本時間13時)からV4.1-Flashへ切り替える予定です。9月13日時点では切り替え前で、V4.1-Proの登場までの対応とされています。既存APIの利用者は、モデル名が同じでも実際に応答するモデルが変わる点に注意が必要です。

出典:DeepSeekの発表

9月11日 Kimi CodeにK2.8 Previewを全面展開

Moonshot AIは、Kimi Codeへの「K2.8 Preview」の全面展開を完了しました。コード作成や複数手順の作業をK2.7 Codeから改善したとしています。「kimi-for-coding」のモデルIDを引き継ぐため、従来の接続設定を使えます。考える量はlow・high・maxから選び、既定はmaxです。

一度に扱える文脈は最大100万トークンで、Kimi Codeの全会員プランが対象です。長いコードや資料を渡せる量の拡大であり、各プランの利用枠がすべて無制限になったという意味ではありません。今回の発表はKimi Codeへの展開で、地域別の利用条件は同資料に明示されていません。

出典:Kimi Codeの更新履歴(9月11日)

9月8日 Metaが個人向けエージェントMuseを発表

Metaは、個人の用事を代行するAIエージェント「Muse」を発表しました。専用のクラウド仮想環境とブラウザで、メールや予約、フォーム入力などの作業を進めます。メール送信や購入などの重要な操作では利用者の承認を求める仕組みです。搭載するMuse Sparkを、今週発表された新モデルとして数えるものではありません。

米国でiOS・Android・muse.ai向けに展開しています。基本的な利用の多くは無料で、より多く使う人向けの有料プランも用意しています。日本への提供開始は今回の発表に含まれず、AIグラスへの対応も今後の予定です。

出典:Metaの発表