週刊AIニュース

2026年6月第3週

AIニュース(2026年6月14日〜6月20日分)

更新日:2026.06.27

AIニュース(2026年6月14日〜6月20日分)

OpenAI(ChatGPT)

6月17日 ChatGPTの「タスク」機能を拡充

OpenAIは、ChatGPTで使える「タスク」機能を更新しました。

タスク機能は、ChatGPTにあらかじめ依頼しておいた作業を、指定したタイミングで実行してもらう機能です。たとえば「毎朝、AIニュースをまとめて」「毎週金曜日に予定を整理して」「このテーマに大きな動きがあったら教えて」といった使い方ができます。

今回の更新では、登録したタスクを一覧で確認し、編集、停止、再開、削除しやすくなりました。特定の時刻を指定するほか、「朝」「夕方」のような幅のある時間帯で実行する指定にも対応しました。

無料ユーザーには提供されていません。

6月18日 ChatGPTの健康・医療関連の回答を改善

OpenAIは、ChatGPTの健康・医療関連の回答を改善したと発表しました。

対象は、ChatGPTでよく使われるGPT-5.5 Instantです。健康診断の結果を読む、受診前に質問を整理する、保険や医療制度に関する情報を確認する、生活習慣を見直すといった相談で、より分かりやすく回答できるようにしたとしています。

OpenAIは、世界60か国、49言語、26の専門領域にまたがる医師の協力を受けて、回答の正確性、分かりやすさ、注意すべき症状への対応などを評価していると説明しています。

GPT-5.5 Instantは、ChatGPTの無料ユーザーにも提供されています。

6月18日 ChatGPTアプリで発音練習機能を更新

OpenAIは、ChatGPTアプリの更新内容を発表しました。

今回の更新では、60以上の言語で発音練習をしやすくなりました。単語の発音を質問すると、文字による説明に加えて、音声でも発音のガイドを受けられます。

英単語や旅行先のあいさつを入力すると、文字と音声で発音を確認できます。日本語を学ぶ利用者の読み方練習にも使えます。

Anthropic(Claude)

6月17日 Anthropicが韓国・ソウルに拠点を開設

Anthropicは、韓国・ソウルに新しい拠点を開設したと発表しました。

あわせて、韓国の科学技術情報通信部とAI安全性に関する協力覚書を結びました。協力内容には、韓国語でのAI評価や、AIを使ったサイバー攻撃に関する情報交換などが含まれます。

韓国企業との連携も進めています。NAVERはエンジニア向けにClaude Codeを導入し、Nexon、LG CNS、Hanwha、Samsung SDS、Channel CorpなどもClaudeを業務に使う動きを進めています。

Google(Gemini)

6月16日 Pixel向けにGeminiを使った動画・音楽生成機能を追加

Googleは、Pixelスマートフォン向けの更新で、Geminiを使った動画や音楽の生成機能を追加しました。

テキスト、画像、動画を組み合わせながら動画を作れるようになります。カメラロールの写真や動画を使って作ることもできます。音楽については、作りたい音楽の雰囲気を文章で伝えたり、写真をもとにしたりすると、歌詞付きの音楽を作れます。音楽のジャンル、声の種類、テンポなども指定できます。

カメラロールにある旅行写真から短い動画を作ったり、商品の画像から紹介映像を作ったりできます。音楽生成ではイベント告知用の曲などを作成できます。

提供対象は対応するPixel端末です。

6月18日 Google VidsでAIアバター機能を発表

Googleは、動画作成ツール「Google Vids」にAIアバター機能を追加すると発表しました。

Google Vidsは、仕事用の説明動画や社内向け動画を作るためのGoogle Workspaceのツールです。AIアバターは、画面上に登場するデジタルの話し手です。自分がカメラの前で話さなくても、文章をもとにアバターが説明してくれます。

米国では、Googleアカウントを持つユーザーが追加料金なしでAIアバターを試せます。提供地域は今後広がる予定です。

Microsoft(Copilot)

6月17日 GitHub Copilotの「Auto mode」を全ユーザーに提供

GitHubは、GitHub Copilot Chatの「Auto mode」を全ユーザーに提供すると発表しました。

GitHubは、プログラムのコードを管理するサービスです。GitHub Copilotは、プログラム作成を手伝うAIです。Copilot Chatでは、コードについて質問したり、修正案を出してもらったりできます。

Auto modeは、質問の内容、各モデルの得意分野、応答速度などを基に、Copilotが使用するAIモデルを選ぶ機能です。利用者は作業ごとにモデルを指定する操作を省けます。

6月18日 MAI-Code-1-Flashをより多くのCopilot利用者に提供

GitHubは、Microsoftが開発したコード向けAIモデル「MAI-Code-1-Flash」を、より多くのGitHub Copilot利用者に提供しました。

MAI-Code-1-Flashは、プログラム作成を手伝うために作られたAIモデルです。特に、短いやり取りを何度も行いながらコードを直す作業に向いています。

対象は、Copilot Free、Student、Pro、Pro+、Maxです。企業向けのBusinessとEnterpriseには、この翌週に提供が広がります。

その他

6月15日 MetaがFacebook向けのAI検索・作成機能を発表

Metaは、FacebookにAIを使った新機能を追加すると発表しました。

新たに発表されたAI Modeは、Facebook上で質問したときに、Meta AIが回答を作る機能です。Facebook上の公開投稿、グループ、リールなどで共有されている情報をもとに、検索結果をまとめます。

旅行先、レストラン、地域イベントなどを質問すると、Facebookの公開投稿、グループ、リールに含まれる情報を基に文章で回答します。参照した投稿へのリンクも回答から確認できます。

写真や動画を作るAI編集機能も追加されます。カメラロールから写真を選んでコラージュを作る、動画風にまとめる、服装や髪型などをAIで変える、といった使い方ができます。カメラロールを使った提案は、ユーザーが選んだ場合だけ有効になります。

Facebook内の機能として順次提供されます。

6月17日 Midjourneyが全身スキャン事業「Midjourney Medical」を発表

画像生成AIで知られるMidjourneyは、新しい医療・ヘルスケア関連事業として「Midjourney Medical」を発表しました。

Midjourney Medicalでは、「Ultrasonic CT」と呼ぶ全身スキャン装置の開発を進めています。Ultrasonicは超音波、CTは体の断面を撮影する検査のことです。発表された装置は、利用者が水の中に入り、超音波を使って体の内部を立体的に撮影する仕組みです。

Midjourneyは約60秒での撮影を目標にしています。発表時点では医療診断を対象外とし、筋肉、脂肪、骨、臓器などの状態を立体的に記録する「体の地図」の作成を用途に挙げています。

6月18日 AdobeがFireflyのAI制作機能を拡充

Adobeは、画像や動画を作るAIサービス「Firefly」の機能拡充を発表しました。

Fireflyは、文章から画像や動画を作ったり、作った素材を編集したりするためのAIツールです。今回の発表では、AIに相談しながら制作を進める機能や、ブランドに合わせた素材作成、短い商品動画の作成、絵コンテから動画を作る機能などが案内されました。

場面ごとの構成を並べた絵コンテから映像を生成する機能では、商品全体、使用中の場面、ロゴ表示といったカットの順番を指定できます。

SNS広告、商品画像から作る紹介動画、ブランドカラーを反映した画像、キャンペーン用の複数案などをFirefly内で作成できます。

Fireflyには無料で試せるプランと有料プランがあります。生成AI機能の多くは、利用回数に応じて「生成クレジット」と呼ばれる利用枠を消費します。