電源・脱炭素

アンモニア混焼

石炭火力などの燃料にアンモニアを混ぜて発電する方法です。燃焼時にCO2を出さない特徴がある一方、燃料の製造・輸送を含む排出量とコストまで見る必要があります。

更新日:2026.07.13

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アンモニア混焼とは

アンモニア(NH3)を石炭などと一緒にボイラーで燃やし、蒸気でタービンを回す発電方法です。既存の火力発電所を活用しながら、燃焼時のCO2排出量を減らせる可能性があります。

「混焼率20%」は通常、発電に投入する熱量の20%をアンモニアで賄う意味です。燃料の重さや体積の20%とは限りません。

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燃焼時とライフサイクルの排出量は別

燃焼時アンモニアは炭素を含まないため、燃やす段階ではCO2を排出しません。
製造時化石燃料から作る場合はCO2が出ます。回収・貯留の有無や再エネ由来かで排出量が変わります。
輸送・貯蔵海外製造、船舶輸送、貯蔵にもエネルギーが必要です。全工程の炭素集約度で比べます。

「燃焼時にCO2ゼロ」と「供給網全体で排出ゼロ」は同じではありません。

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既存火力を使う利点

設備と系統接続を活用発電所、送電線、港湾設備など既存インフラの一部を利用できます。
出力を調整できる電源天候で変動する太陽光や風力を補う火力の運用性を維持しながら、燃料転換を段階的に進められます。
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実証で確認されたこと

項目JERA碧南火力4号機の実証
発電設備出力100万kWの石炭火力
混焼率熱量比20%
実証開始2024年4月10日に20%混焼を開始
排ガスNOxは石炭専焼時以下、SOxはおおむね20%減少と公表

実証結果は特定設備・条件での値です。ほかの発電所へそのまま当てはまるとは限りません。

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コストを左右する要素

燃料価格低炭素アンモニアの製造費、輸送費、為替、長期契約条件が発電費用に影響します。
設備改造バーナー、受入・貯蔵設備、安全対策などの追加投資が必要です。
政策支援価格差支援や長期脱炭素電源オークションなどの支援条件で事業採算が変わります。
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確認したい3つの課題

供給量大規模発電に必要な量を継続して調達できるか。製造拠点、船舶、タンクの整備が必要です。
排出量の管理製造方法の異なるアンモニアを扱うため、炭素集約度を追跡するルールが欠かせません。
大気汚染と安全燃焼時のNOx抑制に加え、毒性のあるアンモニアの漏えい防止と取扱管理が必要です。
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制度と一次資料