AIニュース(2026年6月28日〜7月4日分)
OpenAI(ChatGPT)
6月29日 Codexのショートカット用ハードウェアを予告
OpenAIの開発者向けアカウントは、Codexのショートカット操作に関するハードウェアを7月15日に発表すると予告しました。
予告映像から、入力機器メーカーWork Louderの小型キーボード型デバイスとの協業と報じられています。価格、機能、販売地域はこの時点で公表されていません。
6月29日 Codexの利用上限が早く減る問題を解消
OpenAIは、一部利用者でCodexの利用上限が想定より早く減る問題について、影響を受けたサービスが復旧したと発表しました。
公式ステータスでは、不正利用・詐欺防止システムが一部アカウントへ誤ってレート制限を適用したことが関連していたと説明しています。広い範囲でのCodex障害は確認されなかったとしています。
7月上旬 GPT-5.6 Sol・Terra・Lunaの限定提供を案内
OpenAIは、GPT-5.6 Sol、Terra、Lunaの限定プレビューに関する案内を更新しました。APIとCodexで一部の信頼済み組織へ提供し、プレビュー中はChatGPTで利用できません。
100万トークン当たりの料金は、Solが入力5ドル・出力30ドル、Terraが入力2.5ドル・出力15ドル、Lunaが入力1ドル・出力6ドルです。一般提供日は未発表です。
7月2日 米政府への5%株式提供案を協議との報道
The Guardianは、OpenAIが米政府へ5%の株式を提供する案について初期的な協議をしていると報じました。AIによる経済的利益を国民へ還元する公的な投資枠組みの一案とされています。
協議は初期段階で、実現には米議会の承認などが必要になる可能性があります。OpenAIによる正式な契約発表ではありません。
Anthropic(Claude)
6月30日 Claude Sonnet 5を発表
Anthropicは、コーディング、ツール利用、専門業務向けのClaude Sonnet 5を発表しました。FreeとProの標準モデルとなり、Max、Team、Enterprise、Claude Code、APIでも利用できます。
APIは8月31日まで、100万トークン当たり入力2ドル・出力10ドルの導入価格です。その後は入力3ドル・出力15ドルになる予定です。
6月30日 研究者向けClaude Scienceをベータ公開
Claude Scienceは、文献、データ解析、計算環境、図表作成を一つの作業環境へまとめる研究者向けアプリです。作業履歴、計算、引用を追跡できる成果物を作ります。
60を超える科学向けスキルとコネクターを備え、Pro、Max、Team、Enterpriseでベータ提供されます。
7月1日 Claude Fable 5とMythos 5のアクセスを復旧
Anthropicは、米国政府による輸出管理の解除を受け、Claude Fable 5のグローバル提供を再開しました。Claude Platform、Claude.ai、Claude Code、Claude Coworkで利用できます。
Mythos 5は、米国政府の承認を受けた一部の米国内組織向けにアクセスを復旧しました。
7月2日 Fable 5のサイバー安全対策を説明
Anthropicは、Fable 5の安全分類器と、AIの安全策を回避するjailbreakの評価方法を公表しました。問題となった回避手法に対して、新しい分類器が99%以上のケースでブロックすると説明しています。
7月2日 米政府との出資協議は行われていないとの報道
Reutersは、米政府とAnthropicの間で、政府がAnthropic株を取得する協議は行われていないと報じました。OpenAIをめぐる出資報道を受けて確認されたものです。
Google(Gemini)
6月28日 MetaによるGemini利用を制限との報道
Reutersは、GoogleがMetaによるGeminiモデルの利用に上限を設けたと報じました。Metaが求めた計算資源をGoogle側で十分に提供できなかったことが背景とされています。
7月1日 6月のAIアップデートを公開
Googleは、開発者向け、日常利用、教育、研究などに分けて6月の発表をまとめました。開発者向けでは、16GBのメモリを備えた一般的なノートPCでローカル実行できるGemma 4 12Bと、画面を認識してデスクトップ・モバイル・ブラウザを操作するcomputer useをGemini 3.5 Flashへ統合した更新を紹介しています。
画像生成では高速・低コスト型のNano Banana 2 Lite、動画ワークフロー向けにはGemini Omni FlashのAPI公開プレビューを挙げました。Gemini 3.5 Live Translateは70を超える言語を自動判別し、話者の抑揚を保ちながら音声をほぼリアルタイムで翻訳します。
日常利用では、Android 17のフローティングウィンドウ、画面録画リアクション、紛失端末を生体認証でロックする機能、Geminiを組み込んだGoogle Home Speakerを紹介しました。新しいスピーカーは複数の依頼や会話の文脈を扱えるとしています。
教育・調査分野では、NotebookLMに高度な推論、コードを実行する安全なクラウド環境、グラフ・表計算・スライドの生成を追加しました。GeminiアプリのStudy Notebooksは、学習目標、教材、初回テストから個別の授業計画を作り、進捗をダッシュボードで追跡します。
Microsoft(Copilot)
7月2日 Microsoft Frontier Companyを設立
Microsoftは、企業のAI導入を支援するMicrosoft Frontier Companyを発表しました。25億ドルを投じ、業界専門家とエンジニア6,000人を顧客企業へ配置するとしています。
Microsoft製と外部のAIモデルを組み合わせ、企業ごとの業務システムの設計、導入、改善を支援します。
その他
7月1日 Metaが余剰AI計算資源のクラウド提供を検討との報道
ReutersはBloombergの報道を引用し、Metaが余剰のAI計算資源やモデルへのアクセスを外部へ販売するクラウド事業を検討していると伝えました。計画は初期段階で、内容は変更される可能性があります。
実現すれば、AIインフラ投資の回収手段を広げるとともに、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどのクラウド事業者と競合することになります。
確認した資料
9to5Mac「OpenAI teases Codex-branded hardware collaboration」
OpenAI Status「Codex Usage Limits Depleting Faster Than Expected」
OpenAI「Previewing GPT-5.6 Sol」
The Guardian「OpenAI in early talks to give 5% stake to US government」
Anthropic「Introducing Claude Sonnet 5」
Anthropic「Redeploying Fable 5」
Anthropic「Fable 5’s cyber safeguards」
Reuters「Trump administration and Anthropic have not discussed government taking a stake」
Reuters「Google limits Meta’s use of its Gemini AI models」
Google「Google AI announcements from June 2026」
Microsoft「Microsoft Frontier Company」
Reuters「Meta to sell excess AI computing capacity via cloud business」
