今回の要点
公共交通、物流、空港や都市の設備とエネルギーを一緒に考える会合です。自治体・大学・事業者の説明、中間報告の骨子案、11月18日の次回予定を整理します。
開催日:2026.10.13。この記事の公開日は2026.10.22です。
交通や街を動かすエネルギーを、地域で支える構想
10月13日の第3回合同会議では、地域の公共交通・物流、空港などの大規模施設が、必要なエネルギーを確保する方法を話し合いました。電気を使う側としての交通・施設と、再エネや蓄電池などの供給を一緒に設計する「モビリティ・エネリンク構想」の検討です。
事務局は、地域交通や物流のエネルギーの自律性をどう高めるか、空港や都市空間がエネルギーをつくり、使い、つなぐ場として何を担えるかを論点にしました。資料1・4は会議後修正版です。
出典:資料1 事務局資料(会議後修正)(PDF 9頁)
地域交通と自治体の事業をどう組み合わせるか
早稲田大学の資料は、EVバスの導入を環境・防災・健康の便益から評価した試算を紹介しています。宇都宮市内のバス125台がEVへ替わるという条件で、災害時の電源利用や徒歩の増加などを試算したものです。実際に125台を導入し、便益が実現したという結果ではありません。
宮古市は、再エネを使い、地域のエネルギー購入費を地域内で循環させる取組を紹介しました。市は地元調整・用地などの環境づくり、民間は事業ごとの会社による構築・運営を担う整理です。
出典:資料2 早稲田大学(PDF 17頁)
出典:資料3 宮古市(PDF 2・11頁)
成田空港は、設備導入から維持・運用までの支援を提言
成田国際空港とGreen Energy Frontierの資料は、安定供給と脱炭素を両立する設備投資について、空港特有の制約と支援の課題を挙げました。設備を設置する段階だけでなく、最適な運用や維持管理を含め、事業の段階に応じた複数年度の支援を求めています。
重要インフラへの優先的支援、GX関連制度への位置付け、設備の省人化、エネルギーの最適制御、防災機能の強化などを提言しました。これらは発表者の要望で、国が新たな補助制度を決めたことを示すものではありません。
出典:資料4 成田空港・GEF(会議後修正)(PDF 14〜15頁)
都市の電気・熱を面的に使い、交通政策とも連携
都市局は、複数の建物や街区で電気・熱を使う仕組み、省エネ建築、地域の再エネや調整力の確保などを説明しました。公共交通の利用、都市機能の集約、緑地や暑さへの対策も含めたまちづくりの資料です。新しい料金制度や、個別施設への認可を決めた資料ではありません。
出典:資料5 国土交通省都市局(PDF 2・13〜14頁)
11月18日に中間報告を整理する予定
資料6の中間報告の骨子案は、国内資源の活用、エネルギーをつくる・使う・つなぐ取組、水素・アンモニア、地域交通・物流、大規模インフラ、地域のエネルギー拠点を項目にしています。国の支援、経済効果などの深掘りは今後の検討事項です。
次の第4回は11月18日10〜12時に中間報告を整理する予定で、2027年以降も議論を続ける工程です。10月22日に確認した公式一覧では、第3回の議事録は未掲載でした。次は中間報告の本文、支援策の具体案、会合の結論を確認します。
出典:資料6 中間報告骨子案(PDF 1頁)
出典:資料7 今後のスケジュール(PDF 1頁)
一次資料と次に確認すること
- 議事次第(PDF形式:153KB)
- 委員名簿(PDF形式:112KB)
- 【資料1】事務局資料(会議後修正)(PDF形式:783KB)
- 【資料2】早稲田大学説明資料(PDF形式:4.8MB)
- 【資料3】岩手県宮古市説明資料(PDF形式:3.5MB)
- 【資料4】成田国際空港株式会社・株式会社 Green Energy Frontier説明資料(会議後修正)(PDF形式:8.8MB)
- 【資料5】国土交通省都市局都市環境課説明資料(PDF形式:928KB)
- 【資料6】モビリティ・エネリンク構想の基本方針に関する中間報告(骨子案)(PDF形式:143KB)
- 【資料7】今後のスケジュール(PDF形式:303KB)
議事次第・委員名簿は会合の情報として確認しています。議事録や要旨に記された結果がある箇所は本文で示し、配布資料だけの提案は事務局案として説明しています。
エネルギー・経済安全保障小委員会