フランス東部のムーズ県とオートマルヌ県にまたがる地域で、高レベル放射性廃棄物などを地下へ処分する「Cigeo(シジェオ)」計画が進んでいる。予定地の近くにあるビュール地下研究所では、処分施設の設計と安全評価に必要な試験を続けている。
処分対象は、高レベル放射性廃棄物と長寿命の中レベル放射性廃棄物だ。フランスの放射性廃棄物管理機関Andraは、地下約500メートルにある厚さ約150メートルの粘土層へ処分施設を設ける計画を示している。粘土層は水を通しにくく、放射性物質の移動を遅らせる性質がある。
朝日新聞によると、地下研究所には全長約3キロの坑道があり、構内へ入れる人数は最大70人に制限されている。この研究所は試験を行う施設で、放射性廃棄物を受け入れる処分場そのものではない。実際の処分施設は、許認可を経て別に建設される。
Cigeoは、操業中も廃棄物を回収できる可逆性を持たせ、段階的に建設と受け入れを進める設計となっている。Andraは2023年に設置許可を申請しており、フランス原子力安全・放射線防護当局などによる審査が続く。審査では、建設中と操業中の安全、閉鎖後に長期間保たれる隔離性能が確認される。