AIニュース(2026年7月19日〜7月25日分)
OpenAI(ChatGPT)
7月23日 米国で「Health in ChatGPT」を提供開始
OpenAIは、健康情報を扱う専用機能「Health in ChatGPT」の提供を始めました。米国の18歳以上のログイン利用者を対象に、WebとiOSのFree、Go、Plus、Proで順次利用できます。
許可した利用者はApple Healthや対応する医療記録を接続し、会話をまたいで関連情報を参照できます。接続した健康データとHealth内の会話は、基盤モデルの学習や広告のターゲティングに使わないと説明しています。Codexでは利用できません。
7月22日 ジョージア州のAI拠点へ3.2GWを段階導入
OpenAIは、米ジョージア州エフィンガム郡で進めるAIインフラ計画「Project Camellia」を公表しました。Georgia Powerと契約し、2028年から2032年にかけて最大3.2GWを段階的に受電します。
OpenAIは電力インフラとサービスの費用を負担し、既存需要家へ転嫁しない枠組みだと説明しています。需要が高い時間には、家庭への影響が出る前に施設側の消費を下げられる設計を盛り込みます。
Anthropic(Claude)
7月24日 新モデル「Claude Opus 5」を公開
Anthropicは、日常的なコーディングや知識労働向けの上位モデル「Claude Opus 5」を公開しました。Fable 5に近い性能を半分程度の処理費用で提供すると説明し、Claude Maxの既定モデル、Claude Proで最も高性能なモデルに設定しました。
Opus 5は100万トークンのコンテキスト、最大12万8,000トークンの出力に対応し、思考機能が標準で有効になります。処理量を調整するeffortはlow、medium、high、xhigh、maxの5段階です。API料金は100万トークン当たり入力5ドル、出力25ドルで、Opus 4.8と同額です。
Claude API、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundryで利用できます。Fast modeは標準の約2.5倍速で、Claude Platformでは基本料金の2倍、Claude Codeでは利用クレジットを使います。Anthropic公表のFrontier-Bench v0.1やCursorBenchなどではOpus 4.8を上回りましたが、評価ごとの実行条件を含む同社発表値です。
7月20日 Fable 5のMax定額利用枠への追加を開始
Anthropicは7月18日に告知した計画に基づき、7月20日からClaude Fable 5を個人向けMaxとTeam Premiumの定額利用枠へ追加しました。Fable 5は、各プランの週間利用上限の50%まで追加料金なしで使えます。
ProとTeam Standardでは、引き続き利用クレジットを購入してFable 5を使う方式です。対象者には100ドル分の利用クレジットを1回付与します。Anthropicは計算資源を確保しながら提供を段階的に広げる方針ですが、Proを定額利用枠へ追加する時期は示していません。
Claude Codeの週間利用上限を50%増やすキャンペーンも、8月19日まで延長されました。対象はPro、Max、Teamと旧来の席単位Enterpriseで、増枠されるのはClaude CodeのCLI、IDE拡張、デスクトップ、Webでの利用です。通常のClaudeやCoworkの利用上限は変わりません。
Google(Gemini)
7月22日 Galaxy新機種でGeminiのアプリ操作を拡大
Googleは、SamsungのGalaxy Z Fold8 Ultra、Fold8、Flip8に搭載するAI機能を発表しました。Gemini Intelligenceは40を超える対応アプリをまたいで、買い物、予約、旅行計画、チケット手配などの作業を進めます。
Galaxy向けには資料をまとめるGemini Notebookも組み込み、対象端末にはGoogle AI Proを6か月試せる特典を付けます。機能や提供地域は端末と市場によって異なります。
7月23日 AI利用統計「ATLAS」を公開
Googleは、Geminiアプリ、Google検索のAI Mode、Gemini APIの計1,500万件の集計・匿名化された対話を分析した「ATLAS v1.0」を公開しました。150を超える国、140言語、約800職種、4,000種類の作業を対象にしています。
職場での利用は米国の雇用の90%を占める職種群の68%で確認された一方、典型的な職種でAIを使う作業は約21%、仕事に関する対話で作業全体を自動化した割合は10%未満でした。この数字はGoogle製品内の対話を集計したもので、全AI利用者の実態を示す統計ではありません。
7月24日 EU AI法の透明性行動規範へ署名方針
Googleは、AI生成コンテンツの表示を扱うEU AI法の透明性行動規範へ署名すると発表しました。C2PAの来歴情報とSynthIDによる透かし技術を組み合わせ、生成物の識別を進めます。
同社は規範を支持する一方、複雑な実装要件が技術開発や欧州での提供を遅らせる懸念も示しました。規範への署名と、個別製品での実装時期は分けて確認する必要があります。
Microsoft(Copilot)
7月21日 Mistralとの提携を拡大
MicrosoftとMistral AIは、規制産業や主権要件のある組織向けの提携拡大を発表しました。Microsoftは欧州で数千基のNVIDIA Vera Rubin GPUを使う計算基盤を用意し、Mistralの研究開発と顧客提供を支えます。
Mistral Medium 3.5とOCR 4をMicrosoft Foundryへ追加し、Medium 3.5はCopilot Studioでも使えるようにします。クラウド接続、顧客環境、外部接続を切った構成を含む複数の導入形態を用意します。
7月23日 Databricksとの提携を2030年代まで延長
MicrosoftとDatabricksは、Azure Databricksを中心とする提携を2030年代まで延長しました。Databricksは主要業務をAzureで動かし、MicrosoftのCobalt 100を利用します。
次世代のCobalt 200も導入する計画で、Microsoftは前世代比で最大50%の性能向上とメモリー暗号化を説明しています。Databricks GenieとUnity AI GatewayをMicrosoft製品群へ連携し、企業データの文脈をAIエージェントへ渡しやすくします。
その他
7月24日 Meta AIに実行型エージェント機能を追加
Metaは、Muse Spark 1.1を使うMeta AIへ、計画を立てて外部サービス上の作業を進める機能を追加しました。メールやカレンダーの操作、スライド作成、調査、定期ブリーフィングなどに対応します。
処理の途中で指示を変えたり、確認を挟んだりできます。Meta AIアプリとmeta.aiで一部市場から順次提供し、対象国とWhatsAppへの拡大は今後行う予定です。
7月20日〜21日 GrokをExcelとOutlookへ追加
xAIは、Microsoft ExcelとOutlook向けのGrokアドインを公開しました。Excelでは自然言語によるデータ分析、数式作成、シナリオ計算に対応し、回答で参照したセルを示します。アドイン自体は無料で提供されます。
Outlookでは長いメールスレッドの要約、返信案の作成、受信トレイの整理、添付ファイルの読取り、WebとXの検索に対応します。送信は利用者が確定するまで行われません。Outlook版は有料XプランとSuperGrokの利用者が対象です。
確認した資料
OpenAI「Building AI infrastructure with the Effingham County community」
Anthropic「Introducing Claude Opus 5」
Claude Platform「Release notes」
Claude「Fable 5 plan availability update」
Claude Help Center「Claude Code May–August 2026 weekly limits promotion」
Google「Understanding the AI economy with ATLAS」
Google「EU AI Act transparency code of practice」
Microsoft「Microsoft and Mistral expand strategic partnership」
Microsoft「Databricks and Microsoft expand partnership」
Meta「Meta AI Powered by Muse Spark Doesn't Just Think, It Acts」
