東北電力株式会社
2026年3月期(連結)決算解説
決算の要点
東北電力 2026年3月期決算の見方
東北電力の2026年3月期は、経常利益・純利益とも大幅減益となりました。主な押し下げ要因は電力先渡取引等の時価評価影響で、これは来期に振り戻る性格のものです。女川2号機の再稼働や豊水による水力増は、燃料費を抑え、収益基盤を改善しました。
| 指標 | 2026年3月期 | 前期比・補足 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2兆3,724億円 | 10.3%減 |
| 経常利益 | 1,264億円 | 50.8%減 |
| 当期純利益 | 850億円 | 53.5%減 |
| 先渡取引等の評価損 | 506億円 | 翌期に振り戻す会計上の影響 |
| 原子力発電量 | 129%増 | 女川2号機の再稼働が寄与 |
| 自己資本比率 | 19.4% | 1.1ポイント上昇 |
506億円の時価評価損
電力先渡取引などの時価評価損506億円が経常利益を押し下げました。先渡取引は将来受け渡す電気の価格をあらかじめ決める取引で、受渡時に評価差額が戻る性格があります。会社は翌期に振り戻す見込みと説明しています。
女川2号機と水力が燃料費を抑制
女川原子力発電所2号機の再稼働により、原子力発電量は前期比129%増えました。豊水で水力発電量も増え、火力発電に使う燃料と市場調達の費用を抑えています。
4,171億円の設備投資
設備投資は4,171億円へ増加し、自己資本比率は19.4%へ1.1ポイント上昇しました。2027年3月期の業績予想は燃料価格を見通しにくいとして未定ですが、年間配当は40円を予想しています。
出典:東北電力「2026年3月期 決算補足資料」(2026年4月30日公表)