旧一電の決算を横並びで比較

大手電力10社 2026年3月期 決算比較

10社の経常利益、最終損益、自己資本比率、配当と2027年3月期予想を比較します。

更新日:2026.07.04

← 旧一電の決算解説へ戻る

大手電力10社

2026年3月期(連結)決算比較

1 / 9

大手電力10社 2026年3月期 決算比較スライド 1枚目

決算比較の要点

大手電力10社 2026年3月期決算の全体像

2026年3月期の経常利益は4社が増益、6社が減益でした。燃料費調整の期ずれ、原子力の稼働、JERAの持分利益、火力燃料費、送配電部門の収支が会社ごとの差を生んでいます。

大手電力10社の主要指標
会社売上高経常利益当期純利益自己資本比率年間配当
北海道8,560億円613億円440億円18.5%32円
東北2兆3,724億円1,264億円850億円19.4%40円
東京HD6兆3,285億円4,173億円4,542億円の赤字21.8%0円
中部3兆5,460億円2,910億円2,277億円41.0%70円
北陸7,865億円850億円544億円24.4%25円
関西4兆566億円5,185億円3,800億円35.1%75円
中国1兆4,423億円802億円685億円16.8%27円
四国7,618億円678億円508億円27.4%50円
九州2兆2,472億円2,070億円1,545億円19.9%50円
沖縄2,202億円81.7億円62.3億円25.0%30円

経常利益と最終損益が離れた東京電力HD

東京電力HDの経常利益は4,173億円でしたが、福島第一原子力発電所の廃炉関連費用など9,138億円の災害特別損失を計上し、最終損益は4,542億円の赤字です。10社を比べる際は、通常の事業収支を示す経常利益と特別損益を分けて見る必要があります。

原子力とJERAの寄与

関西、九州、四国では原子力の高い設備利用率が火力燃料費を抑えました。中国は島根2号機が年度を通じて寄与しましたが、小売競争と送配電部門の減益で経常利益が減りました。中部はJERAセグメントの経常利益が前期から268億円増え、連結増益を支えています。

財務と2027年3月期予想

自己資本比率は中部41.0%、関西35.1%に対し、中国16.8%、北海道18.5%、東北19.4%、九州19.9%でした。開示済みの会社は、燃料費調整の期ずれ反転、原子力の定期検査、火力停止、費用増を織り込み、経常減益を予想しています。東京、中部、東北、沖縄は決算発表時点で業績予想を未定としました。

出典:各社が2026年4月に公表した決算短信・決算説明資料。会社別ページから各社の公式資料を確認できます。