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用語解説

ブロック入札とは

連続する複数の時間帯をまとめて一つの入札として出す方法

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ブロック入札とは何か

ブロック入札は、ひとことで言うと、連続する複数の時間帯をまとめて一つの入札として出す方法です。JEPXの取引規程では、ブロック入札は「連続する複数商品をまとめる入札」とされており、一日前市場(スポット市場)で使える入札方法として位置づけられています。利用するには、事前にJEPXへの利用申請が必要です。

普通の入札では、30分ごとの商品ごとに別々に売買します。これに対してブロック入札では、2時間以上の連続する時間帯をまとめて指定し、時間帯ごとの量と、全体の加重平均価格を指定して入札します。JEPXの取引ガイドでも、この形で説明されています。

全量約定か不成立かのどちらか

この入札方法のいちばん大きな特徴は、全量約定か、不成立かのどちらかになることです。JEPXは、指定した時間帯を通じて入札量の全量が約定するか、まったく約定しないかのどちらかであり、一部の量だけ、一部の時間帯だけが約定することはないと説明しています。つまり、まとまった時間帯を一体で売りたい、あるいは買いたいときに使う入札方法です。

どんな場面で使われるか

この仕組みが使われるのは、発電や調達の都合で、一部の時間帯だけ成立しても困る場面があるからです。たとえば、ある設備を動かすなら一定時間まとめて売りたい場合や、一定の時間帯をまとめて調達したい場合には、30分ごとにばらばらに約定するより、ブロックで入札した方が都合がよいことがあります。JEPXのガイドでも、ブロック入札には全量約定の制約があることが明記されています。

注意点:価格条件を満たしても不成立になることがある

ただし、ブロック入札には注意点もあります。入札価格の条件を満たしているように見えても、約定しないことがあるためです。JEPXは、売り入札を例にすると、市場価格がそのブロックの入札価格以上になっていても、そのブロックを入れると市場価格が下がって約定条件を満たさなくなる場合があり、その結果として不成立になることがあると説明しています。つまり、普通の30分商品よりも、約定の仕組みが少し複雑です。

時間前市場との違い

なお、時間前市場でも複数の時間帯をまとめて指定する入札はできますが、これはJEPXのガイドで、システム内部で各商品への個別入札に分割されると説明されています。一日前市場のブロック入札のように、時間帯をまとめた約定を保証するものではありません。つまり、JEPXで「ブロック入札」として考えるときは、基本的にはスポット市場の仕組みとして理解した方が分かりやすいです。

まとめ

ブロック入札は、連続する複数の時間帯を一体として売買したいときに使う、一日前市場の入札方法です。2時間以上の時間帯をまとめて指定し、全量約定か不成立かのどちらかで処理されます。一部だけ成立することがない点が特徴ですが、そのぶん、価格条件を満たしていても約定しないことがある点には注意が必要です。

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